サラリーマン生活20数年、黒の革靴しか履いてこなかった私が、初めてブラウンの革靴を購入したら、思っていたより明るくて試行錯誤(というか迷走)した話を以前、記事にしたことがあります。
ミディアムブラウンの革靴にダークブラウンの靴クリームを使ったり、染料系のクリームを最初に塗り込んで革に色を染み込ませた後に顔料系のクリームで蓋をするという作戦をしたり、あげく黒のクリームを強引に塗ってみたり・・・。
迷走したときの話はこちらです↓
そんな中、濃くすることだけを考えるより、こうなったらアンティーク調な感じにできないか挑戦してみようと思い、今回、靴磨きをしてみました。
茶色の革靴のエイジングやアンティーク仕上げに興味のある方は、ぜひご覧ください。
【この記事を書いた人】
革靴歴約30年のサラリーマンが解説します。
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アンティーク調の靴とは
そもそも、アンティーク調の革靴ってどういう感じでしょう?
私もなんとなく雰囲気は分かってますけど、実際どんな感じが正解なのかイマイチ分かりませんので、お手本を探してみます。
イメージ的にはこんな感じにできれば良いのかなと思っています。
昔、靴クリームは黒色しかないため、茶色の革靴でも黒のクリームを塗っていた結果、このようなエイジングになっていったとのことです。
仕事で履けるかどうかは別にして(ダメだけど)、こんな感じに仕上げることができればカッコいいですよね!
靴クリームは黒を使う
まずは普通のお手入れをしていきます。
つま先はワックスで色付けするつもりなので、普通のお手入れのように全体に塗り込んでいきます。
アッパー(甲革)に色を乗せるというよりは、染み込ませる感じです。なので、指で革に押し込むように入念に塗り込みます。
その後、普段の手順どおり、化繊毛のブラシで擦ってクリームを馴染ませて、ストッキングで余計なクリームを取ります。
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仕上げは黒のワックスを使う
つま先を黒のワックスで仕上げます。
つま先にワックスを塗り込み、それが乾いてきたら、グラデーションになるようにつま先全体に広げていきます。
あんまりやりすぎも良くないと思い、このぐらいで止めました。
ネル生地でつま先を光らせます(あんまり光らせると浮いちゃうのでほどほどにします)。
が、しかし……
ネル生地にワックスを付けて上から塗ろうとすると、最初に塗ったワックスが取れてしまいます。
どうしても、ネル生地につけたワックスでつま先のワックスが溶けてしまい、そこだけハゲができてしまいます……。
そこで、ネル生地での仕上げは諦め、手でトントンと黒のワックスを置く感じで、薄くなった部分を黒くしていきます。
つま先にトントンしたワックスが乾いてきたら、そこを指の腹でこすって、グラデーションを作りつつ表面をツルツルにしていきます。
その後、ネル生地に水だけつけて、水研ぎをして仕上げます。
今回使用したワックスはこちら↓
やってみた結果
一応、仕事にも履いている現役の革靴ですので、あまりやりすぎないようにしたつもりです。
まだ、改善の余地はありそうですが、初めてのアンティーク仕上げにしては、まあまあ(見られる程度には)うまくいったのではないでしょうか??自分だけかな・・・。
色もダークブラウンとまでは言えませんが、汚い感じの落ち着いた茶色になったような気がします。
これからも、通常のお手入れのときに同じようにしていけば、もう少し良い感じになっていくのではないかなと思います。
今回はアンティーク仕上げに挑戦しましたが、せっかく買った茶色の革靴をこんな感じにしてよかったのかと思うところもあります…。
せっかく買った靴を実験台にするのはもったいないですが、こうなったら、もう少しいろいろ試してみようと思います。
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