買ったばかりの革靴やブーツは固くてソールの返りもよくないため、つま先をぶつけてしまいがち。
特に私のような「運動不足おじさん」は、ちょっとした段差でもガリっとぶつけてしまいます……。
先日、所有するブーツをおもいっきりやってしまい、つま先が剥がれて無残な姿に。
プロの修理屋さんに頼んでも良かったんですが、ちょっとした部分だったので試しに自分で修理してみることにしました。
本記事では、つま先が剥がれてしまったワークブーツを自分で修理してみた感じをお伝えします。
革靴やブーツのソールが削れて困っているけど、修理屋さんで修理するまでではないという方はぜひ参考にしてみてください。
【この記事を書いた人】
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ブーツのつま先が剥がれた
今回の主役は、仙台のアウトレットモールで購入したホーキンスのブーツ。ぱっと見は「〇ッドウ〇ング」と変わらないお小遣い制サラリーマンにやさしいブーツです。
普通に歩いていたのですが、道路の段差(運悪くちょっと鋭利な形に削られた縁石)にガリっとやってしまい、つま先のゴム部分がぶら~んと剥がれてしまいました。
購入から1年ぐらいでまだそんなに履いていないので、剥がれた部分以外のソールはまだまだ履ける状態です。
靴の修理屋さんに頼もうかなとも思ったのですが、以前、革靴のつま先が削れた際につま先だけの修理はできずオールソール数万円と言われたことがありまして、今回もそうかなと。
それだと、ブーツの購入金額の倍ぐらいかかってしまいますし、まして購入から1年でのオールソールは痛すぎる……。
ということで、自分で修理してみることにしました。
ブーツのつま先を自分で修理してみる
修理に使うのは、市販の靴底補修材です。
チューブと木べら、紙ヤスリ(サンドペーパー)、形成用のプレートが入っていました。
補修材の成分は、「溶剤」「エチルシクロヘキサン」「メチルイソブチルケトン」。接着剤や合成樹脂などの溶剤として使われる成分です。
補修材は、シリコン樹脂やフッ素樹脂、塩化ビニール、ポリエチレン、ポリプロピレン等には使用できないとあります。
破損個所をならす
まずはサンドペーパーで破損個所をならします。
小さいブラシで、削れたソールを取り除く。
補修材を入れる
つま先の形に沿ってプレートを貼ります。きっちり、ガッチリ貼り付けるのがポイントです。
チューブから直接補修材を流し込みます。
木べらで補修材をならします。補修材は一回にドバっと入れるより、少しずつ入れるとならしやすいです。
補修材を乾かす
補修材を平らにならしたら、乾かします。
数ミリずつ乾かしながら重ね塗りしていくよう説明書に書いてあったのに、よく読まず一度に厚盛にしてしまったため、完全に乾くのに3日くらいかかってしまいました。
形を整える
プレートを外すと羽根のように補修材がはみ出ています。
ハサミではみ出た部分を切り取り。
サンドペーパーでならします。
サンドペーパーでならしたあとです↓
前から見た感じ。
まあまあいい感じじゃないですか??
ただし、どうしても「修理しました感」というか「ツギハギ感」は出るので、ビジネスシューズやドレスシューズにはちょっと厳しいかもしれません。
靴底補修材を使う際の注意点
補修材を使う際に少し失敗したのは、一度に厚塗りしてしまったことです。
補修材を乾かすところでも説明しましたが、補修材を厚塗りする際は数ミリずつ乾かしながら重ね塗りしてください。
というか、そのようにちゃんと説明書きがあります……。
私は説明書をよく読まず一気に補修材を塗りこんでしまったため、乾かすのに数日要してしまいました。
それに、一気に乾かしてしまうと、せっかくならした部分がへこんでしまって、結局さらに重ね塗りが必要になってきます。
数ミリずつ乾かしながら塗った方が効率的です。
ワークブーツの靴底修理を自分でやってみた|まとめ
本記事では、つま先が剥がれてしまったワークブーツを修理してみた感じをお伝えしました。
靴底補修材で修理してみましたが、素人でも意外と簡単にできるなという印象です。
どうしても「修理しました感」というか「ツギハギ感」は出るので、ビジネスシューズやドレスシューズだとちょっと厳しいかもしれませんが……。
キズも味のあるエイジングに見えるブーツであれば問題ないと思いますので、修理屋さんに出す前にぜひお試しください。
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