革製品にとって乾燥は天敵です。水分や油分が失われて固くなった革は、ひび割れなどのトラブルのもとに。
そんなトラブルを防ぐ保湿特化のケア用品にデリケートクリームがありますが、より使いやすくスプレータイプにしたのがデリケートスプレーです。
デリケートスプレーの最大の特長は、お手入れが簡単なうえに「シミ」や「ムラ」になるリスクが少ないこと!
シューっと吹きかけるだけなので、初心者でも簡単に使うことができますよ。
本記事ではデリケートスプレーを実際に使ってみた正直な感想をレビューし、メリット・デメリットなどを解説します。
革製品をお手入れするためのレザーケア用品をお探しの方はぜひ参考にしてみてください。
✔余計な情報より先にレビューが見たい方はこちらからジャンプできます。
【この記事を書いた人】
革靴歴約30年のサラリーマンが解説します。
- 『靴磨き知識アドバイザー』
- 革靴は仕事道具。「ガッツリ履いて、しっかりお手入れ」がモットーです。
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デリケートスプレーの商品情報
ブランド | M.MOWBRAY(エム.モゥブレィ) |
原産国 | 日本 |
成分 | ラノリン、アボカドオイル |
サイズ(容量) | 220ml |
使える製品 | スムースレザー(一般的な革) オーストリッチ シープ ヌメ革 カーフ製品 等 |
価格 | 1,980円(税込) |
本商品を販売するM.モゥブレィは、イタリアに本社のある高級シューケアブランドです。
デリケートクリームのほか、靴クリームのシュークリームジャーや靴用クリーナーのステインリムーバーなどが有名です。
高い保湿力の理由
M.モゥブレィのデリケートスプレーには羊などの皮脂腺から分泌される油脂を精製して作られた「ラノリン」という成分が入っています。
ラノリンは自分の重量の約2倍の水分を取り込めるとされます。
自分の重量の2倍の水分を含んだラノリンが革の奥まで浸透する仕組みが、高い保湿力の理由です。
参考(引用):【ロングセラー商品「M.MOWBRAYデリケートクリーム」の魅力】(M.モゥブレイ公式サイト)
デリケートクリームとの違い
デリケートクリームとの違いは以下のとおりです。
デリケートスプレー | デリケートクリーム | |
---|---|---|
成分 | ラノリン アボカドオイル | ラノリン 油分 有機溶剤 |
容量と価格 | 220ml(1,980円) | 通常サイズ 60ml(1,100円) Mサイズ 200ml(2,750円) Lサイズ 500ml(6,600円 |
デリケートクリームには油脂や有機溶剤が含まれます。
デリケートクリームは、通常の靴クリームよりはシミになりにくいですが、クリームという性質上、どうしても塗りムラができることが……。
その点、デリケートスプレーはスプレー式なのでムラになりにくく均等に塗布することが可能です。
なにより、塗布する際にクリームが手に付くことがないので、わずらわしくありません。
【ちょっと補足】
そもそもデリケートクリームってなんぞやという方はこちらから確認できます。
デリケートスプレーをレビュー
デリケートスプレーを以下の項目でレビューします。
使い方
M.モゥブレィ デリケートスプレーの使い方は以下のとおりです。
- 表面のホコリや汚れを落とす
- 容器をよく振ってから使用する
- スプレー後、5分程度乾燥させてから乾拭き
外観は防水スプレーなどと同じ普通のスプレー缶です。
革靴に使ってみる
普段履いているローファーが乾燥してきたので、スプレーしてみます。
まずは靴のライニング(内側)にシューっと。
スプレーした成分は、すぐに革へ吸い込まれるのでシミになりません。
次にアッパー(甲革)にもスプレー。
サイドにもまんべんなくスプレーします。
スプレー後は乾拭きです。
強めにしっかり乾拭きします。
明るいブラウンだったので少し心配でしたが、まったくシミになりません。革がしっとりして、いい感じにツヤも出ました。
ワークブーツに使ってみる
シーズンオフにずっとしまっておいたブーツをお手入れします。
ブーツなので遠慮なくブシュ―っと多めにスプレーしました。
乾燥していた革がしっとりと保湿された感じです。
このあと、専用のオイルを入れて仕上げました。
レザーバッグに使ってみる
レザーバックにも使ってみます。
購入したばかりで少し乾燥気味なので、しっかり吹きかけました。
すぐに吸収されて表面がサラサラになります。
乾拭きしてお手入れ完了です。
デリケートスプレーのメリット
M.モゥブレィ デリケートスプレーのメリットは以下の3つです。
- 手を汚さず使える
- シミになりにくい
- とにかく簡単で扱いやすい
詳しく解説します。
手を汚さずに使える
デリケートクリームの場合は手で塗布する必要があるので、どうしても手にクリームが付いてしまいます。
スプレーは吹きかけるだけなので、手が汚れる心配がありません。
シミになりにくい
スプレーで均等に吹きかけることができるので、塗りムラができずシミにもなりにくいです。
ヌメ革などデリケートな革でも安心して使うことができます。
とにかく簡単で扱いやすい
お手入れしたいなと思ったら、シューっと吹きかけるだけなのでとにかく簡単で扱いやすいです。
革製品のお手入れに慣れていない初心者の方でも、コレ1本もっておくだけでOKといえます。
デリケートスプレーのデメリット
M.モゥブレィ デリケートスプレーのデメリットも紹介します。
- 保湿力はクリームの方が高い
- コスパはよくない
保湿力はクリームの方が高い
スプレーするとすぐに染み込んでサラッとした感じになるので、使った感じはクリームの方が保湿力は高そうです。
しっかり保湿をしたい場合は、クリームを使った方が良いと思います。
コスパはよくない
スプレーで勢いよく吹きかけるため、使用量の調整が難しいです。
特にブーツなど面積が大きい革製品に使う場合は結構な量を消費するので、あっという間になくなってしまいます。
価格も1本1,980円と安くはないので、コスパ的にはあまりよいとはいえません。
デリケートクリームの口コミ・評判
M.モゥブレィ デリケートスプレーの口コミや評判を紹介します。
良い口コミ・評判
ネットショップなどで調査したM.モゥブレィ デリケートスプレーの良い口コミです。
- 革にスッと吸い込まれていく様は壮観
- スプレー後に革の柔らかさが増していることがよく分かる
- クリームのように塗り広げる必要がないので作業が楽
- クリームよりはるかに時短になり便利
- 乾くのが早くシミにならずしっとりする
良い口コミは「手軽に使える」「すぐに吸い込まれてシミにならない」などの意見がが多かったです。
悪い(ネガティブな)口コミ・評判
悪い(ネガティブな)口コミ・評判もありました。
- 細かなところはクリームじゃないと無理
- ガスのニオイがあるので好みが分かれるかも
- 猛烈な勢いで吸い込まれるのでコスパは悪い
悪い口コミには「ニオイが気になる」「コスパが良くない」という意見が多かったです。スプレータイプなのでしょうがないところですね。
まとめ|デリケートスプレーは安心・簡単のケア用品
本記事ではM.モゥブレィ デリケートスプレーをレビューし、メリット・デメリットなどを解説しました。
デリケートスプレーはシューっと吹きかけるだけで、革製品をお手入れすることができます。
同じ成分のデリケートクリームよりも扱いやすく、レザーケア初心者の方でも安心ですよ。
レザーケア用品の購入を考えていて、何を買ったらよいか迷っている方はぜひお試しください。
【あわせて読みたい】
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サフィールノワールのデリケートクリームのレビュー記事です。
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✔M.モゥブレィのブランド解説
M.モゥブレィは、イタリア・トスカーナ州の伝統あるファクトリー(製造工場)で、皮革用クリームなどを製造する高級シューケアブランドです。
熟練の職人によるハンドメイド的製法を堅持して、欧州の伝統と品質を現代に受け継いでいます。
様々な革靴や皮革製品のケア用品を展開していて、乳化性クリームのシュークリームジャーやクリーナーのステインリムーバーなどが有名です。
靴クリームなどはイタリアの工場で作られていますが、高級ラインの商品など、日本の工場で作られているものもあります。
本記事で紹介するデリケートスプレーも日本の工場で生産されています。