
仕事で本格革靴を履いていて憂鬱になるのが、突然の雨です。
通勤途中や出先で突然の雨。なすすべなくグチョグチョになった革靴を家で乾かすのは大変ですよね。
かといって、防水・防滑を売りにした合成皮革や人工皮革の革靴風の靴は、エイジングは楽しめないし、何よりムレムレで一日履いてられないです。

革靴めんどくせー
でも、ちゃんとした革靴は履きたい…。
そんな悩みを解決してくれるのが、スコッチグレインのシャインオアレインです。
シャインオアレインは、
- 撥水レザーで天気を気にせず履けます。
- 通常のお手入れでエイジングが楽しめます。
- コストパフォーマンスが優秀です。

シャインオアレインは、本格革靴の面倒な部分が解消された靴になっています。
私は、シャインオアレインを2足保有し、仕事で2年ほど履いてきましたので、おすすめする理由を解説したいと思います。
【この記事を書いた人】

革靴歴約25年の私が解説します。
- 日本皮革製品メンテナンス協会『靴磨き知識アドバイザー』
- サラリーマンの立場から仕事で履く革靴やお手入れのことなどを発信しています。プロフィールはこちら。
スコッチグレイン「シャインオアレイン」とは

スコッチグレインは、ヒロカワ製靴が手掛ける日本のシューズブランドです。
東京・墨田区の工場で一貫生産していて、日本の靴職人により、日本人の足に合う木型を使ったMADE IN JAPANの品質は間違いありません。

墨田区のふるさと納税の返礼品にも選ばれていて、2020年の返礼品の中で1番人気になっています。
>>日経新聞電子版(2021年5月9日)
スコッチグレインでは、製作している全ての靴がグッドイヤーウェルト製法を採用しています。
グッドイヤーウェルテッド製法とは、アッパー(甲革・表面の革のこと)と、アウトソール(靴底)をウェルトと言われる部品と一緒に縫い付ける製法です。

作りが丈夫で、ソールがすり減っても修理して履くことができるので、お手入れをちゃんとしていれば何年も履き続けることができます。
そのスコッチグレインが製作・販売しているのが、「シャインオアレイン」です。
シャインオアレインのアッパー(甲革)は、皮をなめす(皮を革に加工する)段階でフッ素を配合した撥水効果のある革を使用しています。
普通は、撥水性のある靴は、ガラスレザーのように塗料や合成樹脂でコーティングするなど、革が人工的な感じになってしまいますが、シャインオアレインは、革靴特有の自然なエイジングが楽しめます。

革本来の持つ自然な質感を損なわず、高い撥水性を持つスグレモノです!
シャインオアレインをおすすめする3つの理由
撥水レザーで天気を気にせず履ける
普通の革靴は、雨に弱いです。特にレザーソール(革底)だと大変なことになります。
高級革靴を履いているときに雨が降ってくると、靴が濡れないように、靴を抱えて裸足で歩くという方もいるほどです(気持ちはすごく分かりますが、本末転倒です…)。
革靴は、濡れたあとに乾かし方や保管方法を間違えると革を痛めてしまうし、下手をするとカビが生えてしまいます。濡れたあとのお手入れは気を使うし、かなり面倒です。
初心者の方はそういうことが煩わしく面倒ですよね。
シャインオアレインは、アッパー(甲革)が撥水レザーなので、雨などで濡れても全く問題ありません。そのため、その日の天気をいちいち気にする必要がないです。

茶色の革靴が雨で履けるってスゴくないですか?
また、シャインオアレインは、SGソールやファイバーグリップというグリップ力の高いラバーソール(ゴム底)を使用しており、濡れて滑べりやすい道路や雪道でも全然平気です。
雨だろうが雪だろうがガシガシ履くことができます。


画像引用:スコッチグレイン公式オンラインストア
晴れでも雨でも(雪の日でも)、天気を気にせず履ける全天候型なので、初心者が最初に購入する本格革靴にはベストだと思います。
通常のお手入れでエイジングが楽しめる

普通は、撥水性のある靴は、ガラスレザーのように塗料や合成樹脂でコーティングするなど、革が人工的な感じになってしまいますが、シャインオアレインは、革靴特有の自然なエイジングが楽しめます。
- シャインオアレインのお手入れ
- ⇨ 1日履いたら、シューキーパーを入れて靴の変形を防ぐ。
⇨ 馬毛ブラシでブラッシングしてホコリを落とす。
⇨ 1か月~2か月ぐらい経ったら乳化性クリームでお手入れ。
通常であれば、まずリームーバーなどで汚れ落としをするのですが、シャインオアレインの撥水レザーは、強い溶剤を使うと撥水効果がなくなってしまうおそれがあるとのことです。
撥水効果を持続するため乳化性の靴クリームだけを使用したお手入れが推奨されています。なのでお手入れはこれだけで十分です。

防水スプレーの使用も撥水性を損なうので控えるよう、注意書きがあります。
シャインオアレインのエイジングはこちらをご覧ください↓
シャインオアレインをお手入れするための道具は、こちらを参考にしてください↓
コストパフォーマンスが優秀
シャインオアレインは、税込み3万円ちょっとで販売されています。
国産の革ですが、社長自ら買い付ける品質の高い革を使っており、革の品質や作りの良さに対して、この価格は非常にコストパフォーマンスに優れているといえます。

グッドイヤーウェルテッド製法で作られている高品質な本格革靴が3万円代で購入できるのは、かなりお得です。
グッドイヤーウェルテッド製法なので、ちゃんとお手入れをして修理して履いていれば何年も履き続けることができます。安い靴を半年か1年で履き潰して履くより、長い目で見るとお得といえます。

お手入れをしながら履くと、ビジネスの道具として愛着がわきますしね。
また、スコッチグレインでは定期的にキャンペーンを開催していますので、キャンペーン期間中だと、10%オフなどで購入することができます。
スコッチグレインは、楽天市場にも出店していて、楽天経済圏の方はお得に購入することができます↓

シャインオアレインのマイナスポイント
- 撥水レザーなので、最初はマットな質感
- 撥水レザーのせいか、小さいシワが結構出る
購入当初は、かなりマットな質感なので、最初から光らせたい方は物足りないと思います。つま先の鏡面磨きも、かなり難しいです(私が下手なだけかもですが)。
また、フッ素を配合した革だからか分かりませんが、紐を通す羽根などに細かいシワが入ります。
初心者の方には全然気にならないレベルだと思いますが、革の質感にこだわるような方にはおすすめしません。

細かいシワが出ます。私はヤレ感を出したいので、むしろこの感じが好きです。

もう片方は全然シワが出ません。使用する革の部位等によるんでしょうね。
シャインオアレインのサイズ感

私が愛用しているシャインオアレインⅣです(サイズは25.5cm)。

私の足の大きさ(足長)は、右足が25.9cm、左足が25.8cmですが、足に馴染んでちょうどよい感じです。
購入当初は、羽根が2cm以上開くような状態だったので、ちょっとキツかったかなと思いましたが、履いているうちに革が馴染んだり、インソールが沈んだりして、現在は、羽根の開きが0.5cm~閉じきるぐらいまでになり、ちょうど良い感じになりました。
知っておきたい革靴豆知識
日本の革靴のサイズ表記は「足入れサイズ」
スコッチグレインやリーガルのような日本の革靴のサイズ表記は、その靴を履く人の足のサイズが基準となる「足入れサイズ」になっています。
革靴のサイズは、履く人の足長を「想定」して表記しています。
スニーカーのサイズ表記は靴の大きさ
スニーカーの場合は、メーカーやブランドによって多少違いますが、基本的には、靴の中(インソール)の長さで表記されます。
例えば、私が履いているアディダスのスニーカーですが、サイズ表記27cmで、インソールの長さも約27cmでした。

革靴とスニーカーのサイズ表記は全く違います。スニーカーのサイズ表記のつもりで革靴を買おうとすると失敗してしまいます。
チェックポイント
靴のサイズ表記の違い
・スニーカー ⇨ 靴のインソールのサイズ(靴の内寸)
・革靴 ⇨ 履く人の足長を「想定」したサイズ(日本製の靴の場合)
革靴はウィズ(足囲)も確認
革靴のライニング(靴の中)は、スニーカーのようにクッション性がないので、足の大きさ(足長)だけでなく、ウィズ(足囲)も重要になってきます。

※足囲のことを「ウィズ」や「ワイズ」と表現しますが、以下「ウィズ」といいます。
ウィズは、Eの数で大きさを表現します。スコッチグレインのウィズ展開は、基本的に細身の「E(シングルE)」と少し幅広の「EEE(3E)」の2種類がメインとなっています。
シャインオアレインの場合、シャープなデザインのシングルE「シャインオアレインⅣ」、少し幅広の3E「シャインオアレインⅢ」が展開されています。
- シャインオアレインのサイズ展開
- 足が比較的細身の方(E) ⇨ シャインオアレインⅣ
- 足が比較的幅広な方(EEE) ⇨ シャインオアレインⅢ
※デザインは限定されますが、大きな足用の4Eサイズも用意されています。

革靴を購入する際は、まず自分の足の大きさを確認しましょう。
スコッチグレインのサイズ表
長(cm) | E | EE | EEE | EEEE |
---|---|---|---|---|
23.5cm | ~22.5~ | ~23.0~ | ~23.5~ | ~24.0~ |
24.0cm | ~23.0~ | ~23.5~ | ~24.0~ | ~24.5~ |
24.5cm | ~23.5~ | ~24.0~ | ~24.5~ | ~25.0~ |
25.0cm | ~24.0~ | ~24.5~ | ~25.0~ | ~25.5~ |
25.5cm | ~24.5~ | ~25.0~ | ~25.5~ | ~26.0~ |
26.0cm | ~25.0~ | ~25.5~ | ~26.0~ | ~26.5~ |
26.5cm | ~25.5~ | ~26.0~ | ~26.5~ | ~27.0~ |
27.0cm | ~26.0~ | ~26.5~ | ~27.0~ | ~27.5~ |
私は足長が26cm弱で、足囲は25.3ぐらいですが、実際に購入してちょうど良いと感じたのは、「25.5cmのE」です。タイトフィットの靴が好きというのもありますが、革の馴染みやソールの沈み込みがあるので、0.5cm小さめを購入しました。
スコッチグレインをネットで購入する際はこちらを参考にしてください↓
シャインオアレインの種類
シャインオアレインは、靴のデザインや色も様々ラインナップされています。
ストレートチップ

つま先に一文字状のシンプルなステッチングがあるのがストレートチップです。
黒色が基本ですが、この靴であればビジネスはもちろん、冠婚葬祭などのフォーマルな場面で履いても全く問題ありません。
シャインオアレインⅣを2年履いたレビューです↓
外羽根式のクォーターブローグ


外羽根式とは、紐を通す羽根の部分が甲の上に乗っかっている状態にあるデザインです。
クォーターブローグは、ストレートチップのように、つま先に一文字状のステッチングがありますが、ステッチングにブローギング(穴飾り)を施しています。つま先以外の全体の縫い目にもブローギングがあるのが、特徴です。
私が保有するシャインオアレインⅣ(ブラウンのクォーターブローグ)のレビューはこちらです↓
Uチップ


Uチップは、甲からつま先にかけてモカシン縫いというステッチがU字状に施されているデザインです。
ドラマで半沢直樹もスコッチグレインのUチップを履いてました。
シャインオアレインは楽天市場の公式店舗から購入できます。楽天経済圏の方はお得に購入できます。

雨用の本格革靴はシャインオアレインがおすすめのまとめ
仕事に行くときに雨が降っていると、憂鬱な気分になりますが、シャインオアレインを持っていると全然大丈夫です。むしろ今日はシャインオアレインだなとテンションが上がります!
シャインオアレインは、
- 撥水レザーで天気を気にせず履けます。
- 通常のお手入れでエイジングが楽しめます。
- コストパフォーマンスが優秀です。
シャインオアレインは、雨でも晴れでも履ける革靴です。その日の天気を気にせず履ける本格的な(ちゃんとした)革靴としてサラリーマンにおすすめの革靴です。
外回りが多いサラリーマンの方は、ぜひシャインオアレインをお試しください。


スコッチグレインをネットで購入する時は、こちらを参考にしてください↓
シャインオアレインの2年後の購入レビューです↓
茶色のシャインオアレインもオススメです。購入レビューはこちらをご覧ください↓