革靴って、「お手入れはこう」とか、「道具はアレ」とか面倒そうなんだよな・・・。
革靴を買おうとして思うのが、「何かと面倒そう・・・」だと思います。
- 革靴を買ったけど、お手入れはどうすればいいの?
- そこまでこだわりはないから、最低限必要な道具だけ教えて
- 理想は分かるけど、面倒なことはやってられないよ
革靴の世界は沼です。ハマれば本当にキリがないですが、初心者はそこまで手をかけられないですよね。
この記事では革靴初心者でも面倒なくできる簡単靴磨き方法を解説し、最低限揃えておきたいケア用品を紹介します。
【この記事を書いた人】
革靴歴約30年のサラリーマンが解説します。
- 『靴磨き知識アドバイザー』
- 革靴は仕事道具。「ガッツリ履いて、しっかりお手入れ」がモットーです。
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革靴用にとりあえず揃えたいケア用品3+α
革靴のケア用品はいろいろあって初心者のうちはよく分からないと思います。そんなときは、とりあえず以下のケア用品を揃えましょう。
- シューキーパー
- 馬毛ブラシ
- 靴クリーム
安いもので全く問題ないです。これから靴が増えたとしても、これがあれば十分事足ります。
上記の3つあれば十分ですが、プラスアルファで持っておくと重宝するのが、「デリケートクリーム」です。
最初はこの3+αがあれば十分です。
毎日の履き終わりにすること
1日履いたら面倒でも最低限これだけはしましょう。靴の持ちが全然違います。
「毎回お手入れするの?」さっそく面倒じゃん…とて思うかもしれませんが、これを普段からしておけばその他は何もしなくても大丈夫といってもいいぐらいです。
「革靴1回のお手入れは100円ずつの貯金」と同じと言われています。
革靴が長持ちするので、長い目で見るとお得ですよ。
シューキーパーを入れる
- シューキーパーとは
- シューキーパー(木製のものはシューツリーともいいます)を入れる目的は、靴の変形防止です。
革靴の形状を保つために必須の道具です。面倒でも1日の履き終わりに、必ず入れるようにしましょう。
一日履いた靴は、足の汗などで湿気がいっぱいです。何もしなければ靴が乾燥する際に履きジワを支点にどんどん靴が反り上がっていきます。
反り上がった靴はカッコ悪いですし、履きジワからひび割れして、すぐ靴がダメになってしまいます。
シューキーパーはいろいろ種類がありますが、木製だと湿気を吸収してくれるのでおすすめです。
✔おすすめのシューキーパー
おすすめは価格的にもちょうどよいスレイプニルです。
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≫【迷ったらコレ!】おすすめのシューキーパー(シューツリー)17選
馬毛ブラシでブラッシング
馬毛ブラシを使って靴に付いたホコリを落とします。
- 馬毛ブラシとは
- その名のとおり馬の毛でできたブラシです。弾力性のある毛で靴のホコリを払ってくれます。
靴にホコリが付いたままだと、ホコリが靴の水分や油分を吸い取って靴が乾燥しやすくなります。
乾燥した靴はすぐにダメになってしまうので、その日に付いたホコリはその日のうちに落としましょう。
多少のスリ傷程度なら消すことができますよ。
シャカシャカとブラッシング。
ホコリもキズもすっかり取れました。
ポイント
「シューキーパーを入れる」「馬毛ブラシでブラッシング」この作業は1分もかかりませんので、履き終わりに毎回必ずしましょう!
正直、毎回履き終わりにこの作業をしておけば、革靴の普段のお手入れは十分です。
✔おすすめの馬毛ブラシ
コロンブスの「ジャーマンブラシ1」は大きくて、少ないスクロールでホコリが取れるのでおすすめです。
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靴磨き用のブラシの種類や用途を解説した記事です。おすすめのブラシも紹介していますので参考にしてみてください。
靴クリームで栄養補給
普段は馬毛ブラシでブラッシングするだけで十分ですが、長く履いているとどうしても油分が失われるので、そんなときは、靴クリームで栄養補給をします。
- 靴クリームの種類
- 栄養補給が目的の靴クリームには、「乳化性クリーム」と「油性クリーム」があります。
乳化性クリームは水分と油分の混合クリームで、油性クリームは「水分」が含まれない油分のみのクリームです。
どちらも革に栄養を補給する革靴のお手入れには欠かせないクリームです。
用途はどちらも同じですが、油性クリームの方がツヤが出やすくなっています。
靴クリームでのお手入れは頻繁にする必要はありません。1〜2か月ごと靴が乾燥してきたなと思ったらで大丈夫です。
クリームを少量(米粒1〜2つ分ぐらい)を指にとって、履きジワを入念に塗り込みます。
その後、靴全体にも塗り込みます。
全体にクリームが浸透したら、使い古しの布切れなどを使って余分なクリームを拭き取ります。
栄養補給とツヤ出し完了です。クリームが浸透して、「しっとり」いい感じに光沢が出ました。
✔おすすめの靴クリーム
ツヤツヤにしたいという方は油性のサフィールノワールクレム1925がおすすめです。
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デリケートクリームは革製品の万能薬
靴を履いていて足が痛いときや、雨などで濡れてしまってあとの保湿に、ぜひ購入したいのがデリケートクリームです。
「ん?でりけーとくりーむって??」と思うかもしれませんが、デリケートクリームはその名のとおり、デリケートな革製品に使われるクリームです(そのままか……)。
- デリケートクリーム
- 成分は、「水分」、「ロウ分」、「有機溶剤」と乳化性クリームと同じですが、水分量が多く保湿に特化したクリームで、革に潤いと柔軟性を与えることができる革製品の万能薬です。
デリケートクリームは革靴を履く人にとって、救世主といっても過言ではありません!
ライニング(靴の内側)に塗って靴ずれを防ぐ
革靴といえば、固くて靴ずれになるイメージがありませんか?
革靴を購入したら、履き始める前にデリケートクリームを塗りましょう。それだけで、靴ずれを防止できます。
※ただし、ライニングがレザー(革)の場合に限ります。
履く前に靴の内側へ塗り込むことで、内側の革を柔らかくして靴ずれなどを防ぐことができます。
履き始めに革靴が硬いなと思うときはデリケートクリームを塗ると、劇的に履き心地が変わりますよ。
私は、靴のプレメンテナンス(履き始める前のお手入れ)でデリケートクリームを塗るようにしてから靴擦れになったことがないです。
乾いたアッパー(甲革)に潤いを
雨で濡れてしまったり、長期間靴を履いていなかったりして、靴がかなり乾燥した状態になることがあります。
そんなときはデリケートクリームで保湿しましょう。
乾燥した靴に塗っていきます。
しっとりと保湿されました。
乳化性クリームとデリケートクリーム役割の違い
乳化性クリームとデリケートクリームどちらも保湿や柔軟性を与えることができますが、革靴の状況によって使うタイミングが違います。
シューフィッターのこまつさんの解説が分かりやすいです。
新品の革靴や雨に当たったあとの乾燥した靴をゴール直後のマラソンランナーだとします。もうノドがカラカラなわけです。
デリクリ(デリケートクリーム)は「ポカリ」。クレム(乳化性、油性クリーム)は「カツ丼」。あなたなら倒れ込んだランナーにどっちを差し出しますか?って話です。
まずポカリでしょう?もう少したってからカツ丼でしょう?かなりアバウトにお答えするとこういうことです。
「1042 クリームの使い分けがわかりづらい」,毎日靴ブログ@元・靴設計士 兼 元・靴修理人 兼 現シューフィッター 兼 靴マニアの こまつです。 ()内は引用者
✔おすすめのデリケートクリーム
定番はモウブレイのデリケートクリームです。
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最低限揃えたいケア用品と簡単靴磨き方法|まとめ
革靴の世界は沼です。ハマれば本当にキリがなくて、いろんな道具を揃えたくなりますし、いろんなお手入れ方法を試したくなります。
ただ、初心者が普段仕事で履く靴にそこまで手をかけられないですよね。そんなときは、ひとまず必須アイテムの3点+αを揃えましょう。
- シューキーパー
- 馬毛ブラシ
- 靴クリーム
その他、持っておくと重宝するのが「デリケートクリーム」。
最初に揃えてしまえばクリームも含めて数年は使えますので、そんなに負担はないと思います。
このご時世サラリーマンは大変ですが、きれいにお手入れした革靴をビシっと履いてがんばりましょう!
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