【初心者向け】とりあえず揃えたいお手入れ道具と簡単靴磨き方法【革靴歴28年のサラリーマンが解説】

【初心者向け】とりあえず揃えたいお手入れ道具と簡単靴磨き方法【革靴歴28年のサラリーマンが解説】
革靴初心者
革靴初心者

本格的な革靴って、お手入れがどうこうとか、いろんな道具を揃えなきゃとか、なんか面倒そうだよな・・・。

本格的な革靴を買おうとして思うのが、「何かと管理が面倒そう・・・」だと思います。

  • 本格的な革靴がほしいけど、買った後どうすればよいの?
  • 別にそこまでこだわってないから、最低限どんな道具を揃えたらいいか知りたい?
  • 理想は分かるけど、普段から面倒なことはやってられないよ・・・

この記事ではこんな悩みを解消します。

革靴の世界は沼です。ハマればキリがないですが、実はお手入れはそこまで面倒じゃないです。

サラリーマン生活約25年、安物から「そこそこ」のまで(高級靴ではないですが…)お手入れをずっとしてきた経験から、忙しいサラリーマンでもできるお手入れ方法を理想と現実を踏まえながら、お伝えしたいと思います。

【この記事を書いた人】

みたらしとーさん
みたらしとーさん

革靴歴約25年の私が解説します。

  • 日本皮革製品メンテナンス協会『靴磨き知識アドバイザー』
  • サラリーマンの立場から仕事で履く革靴やお手入れのことなどを発信しています。プロフィールはこちら

革靴を買ったら最低限これは揃えよう

とりあえず持っておきたい靴磨き道具-jpg

何も考えずこれだけとりあえず揃えましょう!

  • シューキーパー
  • 馬毛ブラシ
  • 乳化性クリーム or 油性クリーム

余裕があったら

  • デリケートクリーム

ちゃんとした革靴を購入したら、とりあえずこの3+αだけ揃えたいです。

安いもので全く問題ないので、最初に揃えておくだけで、あとから靴が増えたとしても、これがあれば十分事足ります。

革靴のお手入れ方法(これだけはやっておきたい)

日々のお手入れはこれだけ

  1. シューキーパーを入れる。
  2. 馬毛ブラシでブラッシング

1日履いたら、面倒でも最低限これだけはしましょう。靴の持ちが全然違います。

「毎日お手入れするの?」と思うかもしれませんが、「1回のお手入れは100円ずつの貯金」と同じです。

お手入れすることで、革靴が長持ちするので、長い目で見るとお得です。

シューキーパーを入れる

シューキーパー(シューツリー)

シューキーパー(シューツリーともいいます)の目的は、靴の変形防止です。

革靴の形状を保つために必須の道具ですので、面倒でも1日履き終わって靴を脱いだら、必ず靴に入れるようにしましょう。

一日履いた靴は、足の汗などで湿気がいっぱいなので、何もしなければ靴が乾燥する際に履きジワを支点にどんどん靴が反り上がっていきます。

反り上がった靴はカッコ悪いですし、履きジワからひび割れして、すぐ靴がダメになってしまいます。

シューキーパー(シューツリー)
汗などが蒸発して靴が変形する前にシューツリーを靴に入れます。
シューツリーを入れた靴
テンションをかけて履きジワをまっすぐに

シューキーパーは、いろいろ種類がありますが、できれば木製(シダー製など)だと、湿気を吸収してくれるのでオススメです。

定番はコロニルですが、ノーブランド(一番上)でも大丈夫です。変形を抑えるだけならプラスチックでも十分です(お手頃ですし)。

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シューキーパーを入れるタイミングについて考えてみました↓

馬毛ブラシでブラッシング

馬毛ブラシ

靴にホコリが付いたままだと、ホコリが靴の油分を吸い取ってしまいます。

革靴は油分と水分が大事ですのでバランスが崩れてしまうとすぐにダメになりますので、1日履いたらササッとホコリを落としましょう。

多少のスリキズであれば馬毛ブラシで消すことができますし、ブラッシング効果で光沢もある程度は復活します。

革靴をブラッシング
革靴ブラッシング後
ブラッシングした後です。

3つの中で一番安いですが、モウブレイの馬毛ブラシがおすすめです。持ちやすいですし、しっかりホコリを落としてくれるので、おすすめです。

チェックポイント

シューキーパーを入れること、馬毛ブラシでブラッシングすること、1分もかかりませんので、履き終わったら毎回必ずしましょう!

乳化性クリーム、油性クリームで栄養補給(1〜2か月ごと)

いろんな種類の靴用クリーム-jpg

乳化性クリーム、油性クリームは、いわゆる靴墨(くつずみ)とも言われている、革に柔軟性と栄養を与え、適度なツヤを出すことを目的としたクリームです。

乳化性クリームは水分と油分の混合クリーム(それで「乳化性」クリームといいます)で、油性クリームは水分のないタイプになります。用途や性質は同じです。

チェックポイント

乳化性クリーム、油性クリームは、革の劣化を防ぐ革靴のお手入れには欠かせないクリームです。

乳化性クリームの成分は基本的に水分、油脂、ロウ、有機溶剤です。各メーカーによって配合比率が違い、それぞれ特徴があります。

乳化性クリーム、油性クリームのお手入れ方法

乳化性クリームなどでのお手入れ(いわゆる靴磨き)は、そんなに頻繁にする必要はありません。1〜2か月ごと、または10回ぐらい履いたらで大丈夫です。

シャインオアレイン2776BL
まず、靴のシューレース(靴紐)と取ります。

乳化性クリームを米粒1〜2つ分ぐらいの量を指にとって、履きジワを入念に塗り込みます。

靴クリーム(黒)

その後、靴全体にも塗り込みます。

革靴に靴クリームを塗り込む
マッサージする感じで円を描くように塗り込みます。

全体にクリームが浸透したら(塗り込んだ後、10分〜15分ぐらい置くとベスト)、いらないストッキングや布切れを使って余分なクリームを拭き取ります。

靴を乾拭き-jpg

いい感じに光沢が出ます。ツヤツヤですね!

靴磨き後

3つとも栄養補給、光沢感は申し分ありませんが、靴磨き界隈でファンが多いのがサフィールのクレム1925です。高級感ある感じに光らせたい、ツヤツヤにしたいという方は、サフィールのクレム1925がおすすめです。

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できればしておきたいプレメンテナンス(履き始めの前に)

デリケートクリーム

ライニング(靴の内側)にデリケートクリームを塗って靴ずれを防ぐ

「ん?でりけーとくりーむって何??」と思うかもしれませんが、デリケートクリームはその名のとおり、デリケートな革製品に使われるクリームです(そのまま…)。

保湿に特化したクリームで、革に潤いと柔軟性を与えることができます。

革靴を購入したら、履き始める前にデリケートクリームを塗りましょう。それだけで、靴ずれを防止できます。

※ライニングやインソール(靴の内側の部分)がレザー(革)の場合に限ります。

デリケートクリーム-jpg
革靴といえば、固くて靴ずれになるイメージがありませんか?

履く前に靴の内側へ塗り込むことで、内側の革を柔らかくして靴ずれなどを防ぐことができます。

デリケートクリーム塗布-jpg
靴の内側に塗布します。

靴擦れができやすい「かかと」へもしっかり塗りましょう

デリケートクリーム-jpg

履き始めに革靴が硬いなと思うとき、靴の中の革にデリケートクリームを塗り込むと、劇的に履き心地が変わります。

私は、靴のプレメンテナンス(履き始める前のお手入れ)でデリケートクリームを入念に塗ります。そのため、靴擦れになったことはありません。

乾いたアッパー(甲革)に潤いとしなやかさを

革靴は作られてから購入されるまで靴屋さんの倉庫などに保管されていますが、その間に乾燥して水分や油分が失われてしまいます。

長期間保管されていれば、その分乾燥が進んでいますので、履き始める前にアッパー(甲革)にもデリケートクリームなどで保湿や栄養補給をしましょう。

革靴にデリケートクリームを塗る
全体に塗り込みます。

定番はモウブレイのデリケートクリームです。これを持っておけば間違いないと思います。

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>>【新品でもお手入れは必要】プレメンテナンスを解説

慣れてきたら追加したいアイテム

靴磨きに慣れてくると、もう少し深堀りしたくなってきます。そういう方は、もう少し続きをご覧ください。

次に靴磨きの道具を揃えるとしたらまずは以下の3つを購入しましょう。靴磨きの道具としては一般的なものです。

追加アイテム用途
シュークリーナー靴の汚れ落とし
ペネトレイトブラシクリーム塗布用ブラシ
豚毛ブラシクリームを革に馴染ませる用ブラシ

シュークリーナー(リムーバー)

油性の汚れや古いクリームを取り除くためのものです。

長く履いていると、やはり汚れや油分が革に蓄積していきますので、数ヶ月に1回は、女性の化粧落としのようにクリーナーで靴をスッピンにしてあげましょう。

革靴の汚れ落としの後

定期的にスッピンにすることで、靴の負担を減らします。

水性で革にやさしい汚れ落としのモウブレイのステインリムーバーがおすすめですが、劇的に汚れを落としたいなら、サフィールのレノマットリムーバーがおすすめです。

ペネトレイトブラシ

私はいつも、指を使って靴クリームを靴に塗っていますが(体温でクリームが浸透しやすくなります)、手が汚くなるのが嫌な方は、このブラシを使って靴クリームを塗ってください。

ペネトレイトブラシ
色が混ざらないように靴クリームの色ごとに持っておいたほうが良いです。

豚毛ブラシ

乳化性クリームを塗り込んだあと、クリームを靴になじませるための道具です。

馬毛ブラシより固くて靴にクリームを押し込むことができ、乳化性クリームを均等に広げて、余分なクリームを取り除いてくれます。

靴クリームを塗ったあとにブラッシングすると革にクリームが馴染んで、光沢も出ます。

豚毛ブラシでブラッシング-jpg
靴クリームを塗ったら、豚毛ブラシでクリームを馴染ませます。
豚毛ブラシでブラッシング後
革にクリームが馴染んで、光沢も出ます。

豚毛ブラシは、使えば使うほどクリームが毛に浸透して(いわゆるブラシが育つ)、クリームなしでもブラッシングだけで靴を光らせることができるようになります。

ブラシが育つと、靴クリームを塗らなくても豚毛ブラシで軽くブラッシングするだけで大丈夫になります。

値段の安い豚毛ブラシは毛が抜けて大変と言われますが、近藤の豚毛ブラシは毛が抜けず丈夫です。余裕がある方は、紗乃織(さのはた)の豚毛ブラシが間違いないですね。

つま先をピカピカに鏡面磨き(もう初心者じゃない)

油性ワックス-jpg

基本的には、ここまでの工程でツヤツヤですし、革のケアも十分です。仕事で使う革靴はこれで大丈夫です。

でも、ここまできたら革靴通っぽく、つま先に「鏡面磨き」をしたいですね。

鏡面磨きに必要なもの

  • 油性ワックス
  • フランネル生地の布
  • 100均の霧吹き
革靴にワックスを塗る

ワックスを指に取り、靴のつま先と、かかと、サイドにワックスを塗り重ねていきます。毛穴のポツポツが見えなくなるくらい塗り重ねます。

フランネル生地の布を指に巻いて、霧吹きで濡らします。

生地を濡らす道具ですが、ハンドラップといってプッシュすると水がでる道具が一般的ですが、100円均一で売っている霧吹きで十分代用できますので、私はこれを使っています。

生地にワックスを少量付けて、クルクル円を描きながら磨いていきます。

革靴のつま先をネル生地で磨く

いい感じに光ってきたら、ネル生地を新しい面に変えて、水だけで水研ぎします。

革靴のつま先をネル生地で磨く

鏡面磨き完成です(仕事で履くのでほどほどにしてます。

革靴のつま先

靴磨き終了です。

靴磨き語の革靴

初心者の方には、KIWIのパレードグロスが使いやすいです。すぐピカピカに光らせたいという方は、サフィールノワールのミラーグロスを使ってください。一瞬でピカピカになります

ハイシャインポリッシュクロスがお手頃で、使いやすいです。

SHOEBOYS SHINE CLOTH(シューボーイズのシャインクロス)は、靴磨き芸人YouTuberでシューボーイズオーナーの奥野さんがプロデュースしたクロスで、繊維が取れにくく、ワックスをきれいに光らせるということで評判です。

私は、フランネル生地を湿らせるために100円均一の霧吹きを使っていますが、一般的には(っていうか普通は)このような「ハンドラップ」を使います。

上から、ちょんちょんってやると水が適量でますので、こっちのほうが使いやすいかもしれません。

靴磨きがうまくなるためのオススメの本

靴磨きの本

靴磨きの本、続・靴磨きの本

靴磨きを覚えるのにオススメの本が、日本の有名なシューシャイナーの長谷川裕也さんが書いた「靴磨きの本」、「続・靴磨きの本」がおすすめです。

プロのテクニックも勉強になりますが、初心者にもわかりやすく写真付きで書かれています。

靴磨きの本を開いている

本の綴じ方が独特で、見たいページを開いたまま置くことができるので、本を見ながら靴を磨くことができます。

続編として「続・靴磨きの本」も出ています。

靴磨きの本の続編です。2冊あればベストですが、どちらかをという場合は、「続」の方がおすすめです。

最高級靴読本(究極メンテナンス編)

靴磨きやシューケアのプロの方が、オススメの革靴のお手入れ道具の話をしています。私はこの本に出てくるような高級靴は持っていませんが、革靴のお手入れ方法などすごく勉強になります。

おすすめの靴磨き道具のまとめ

靴磨きの道具は、いろんなものがあり、その方法も様々なので、革靴初心者は難しいと思いがちですが、ひとまず必須アイテムの3点+1を揃えましょう。

  • シューキーパー
  • 馬毛ブラシ
  • 乳化性クリーム

余裕があったら

  • デリケートクリーム

最初に揃えてしまえば、クリームも含めて数年は使えますので、そんなに負担はないと思います。

  1. 履き始める前にデリケートクリームでプレメンテナンス
  2. 1日の履き終わりにシューキーパーを入れて馬毛ブラシでブラッシング
  3. 1〜2か月ごとに乳化性クリームで靴磨き

靴磨きは奥が深いので、沼にハマればハマるほど、いろんな方法を試したくなりますし、いろんな道具を揃えたくなります。

このメーカーのものが光やすいとか、重厚感のある光り方はこれだとか・・・。

それに、靴磨きにハマってくると、仕事に行くのイヤだなと思っていても、前日にお手入れした靴を履いていけると思えば、なんか朝からウキウキで気分がいいです。

このご時世サラリーマンは大変ですが、お手入れした本格革靴をバシッと履いてがんばりましょう!