【革靴初心者向け】最低限揃えたいケア用品3点+α…簡単お手入れ方法も解説

【革靴初心者向け】最低限揃えたいケア用品3点+α…簡単お手入れ方法も解説
革靴に困るサラリーマン
革靴に困るサラリーマン

革靴って、「お手入れはこう」とか、「道具はアレ」とか面倒そうなんだよな・・・。

革靴を買おうとして思うのが、

「何かと面倒そう・・・」

だと思います。

  • 革靴を買ったけど、お手入れはどうすればいいの?
  • そこまでこだわりはないから、最低限必要な道具だけ教えて
  • 理想は分かるけど、面倒なことはやってられない……

この記事ではこんな悩みを解消します。

革靴の世界は沼です。ハマれば本当にキリがないですが、普段仕事で履く靴にそこまで手をかけられないですよね。

この記事では、初心者でも面倒なく簡単にお手入れできる方法を解説し、最低限揃えておきたいケア用品を紹介します。

【この記事を書いた人】

みたらしとーさん
みたらしとーさん

革靴歴約25年のサラリーマンです。

革靴用にとりあえず揃えたいケア用品3+α

とりあえず持っておきたい靴磨き道具-jpg

革靴のケア用品はいろいろあって初心者のうちはよく分からないと思います。そんなときは、とりあえず以下のケア用品を揃えましょう。

  • シューキーパー
  • 馬毛ブラシ
  • デリケートクリーム

安いもので全く問題ないです。これから靴が増えたとしても、これがあれば十分事足ります。

そして、慣れてきたら(おそらく、いや必ず)物足りなくなるので、

  • 乳化性クリーム

を購入しましょう。靴と同じ色だと補色ができるのでオススメです。

最初はこの3+αがあれば十分です。

せっかく購入した革靴です。ちゃんとお手入れしていい感じにエイジングさせて、末永く履いていきましょう。

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簡単お手入れ方法

乾拭き仕上げ後の靴-jpg

さきほどご紹介したケア用品の使い方を、革靴をお手入れするタイミングごとに解説していきます。

【革靴をお手入れするタイミング】

毎日の履き終わり

1日履いたら、面倒でも最低限これだけはしましょう。靴の持ちが全然違います。

「毎回お手入れするの?」さっそく面倒じゃん…とて思うかもしれませんが、コレを普段からしておくことで革靴のトラブルを防ぐことができ、その後の面倒なお手入れが不要になります。

それに、革靴「1回のお手入れは100円ずつの貯金」と同じと言われています。

革靴が長持ちするので、長い目で見るとお得です。

シューキーパーを入れる

シューキーパー(シューツリー)
シューキーパーとは
シューキーパー(木製のものはシューツリーともいいます)を入れる目的は、靴の変形防止です。

革靴の形状を保つために必須の道具です。面倒でも1日の履き終わりに、必ず入れるようにしましょう。

一日履いた靴は、足の汗などで湿気がいっぱいです。何もしなければ靴が乾燥する際に履きジワを支点にどんどん靴が反り上がっていきます。

反り上がった靴はカッコ悪いですし、履きジワからひび割れして、すぐ靴がダメになってしまいます。

シューキーパー(シューツリー)
汗などが蒸発して靴が変形する前にシューツリーを靴に入れます。
シューツリーを入れた靴
テンションをかけて履きジワをまっすぐに

シューキーパーはいろいろ種類がありますが、木製(シダー製など)だと湿気を吸収してくれるのでオススメです。

おすすめのシューキーパーはこちら⬇

ノーブランドでも問題ないと思いますが、定番はコロニルです。変形を抑えるだけならプラスチックでも十分です(お手頃ですし)。

【あわせて読みたい】

シューキーパーは、「靴を脱いだらすぐ入れる派」と「湿気を除去してから入れる派」に分かれます。専門家の間でも分かれるこの問題を考察しました⬇

>>シューキーパーどのタイミングで入れるべき?

馬毛ブラシでブラッシング

馬毛ブラシ

馬毛ブラシを使って靴に付いたホコリを落とします。

馬毛ブラシとは
その名のとおり馬の毛でできたブラシです。弾力性のある毛で靴のホコリを払ってくれます。

靴にホコリが付いたままだと、ホコリが靴の水分や油分を吸い取って靴が乾燥しやすくなります。

乾燥した靴はすぐにダメになってしまうので、その日に付いたホコリはその日のうちに落としましょう。

馬毛ブラシは仕事で付いた多少のスリ傷程度なら消すことができますよ。

革靴をブラッシング
靴にスリ傷が付いてしまいました。
革靴ブラッシング後
ブラッシングした後です。すっかり消えました。

おすすめの馬毛ブラシはこちら

モウブレイの馬毛ブラシがオススメです。コシがあって、しっかりホコリを落としてくれます。

ポイント

シューキーパーを入れること、馬毛ブラシでブラッシングすること、1分もかかりませんので、履き終わったら毎回必ずしましょう!

【あわせて読みたい】

靴磨き用のブラシの種類や用途を解説した記事です。オススメのブラシも紹介していますので参考にしてみてください。

>>【初心者向け】靴磨き用ブラシの種類や用途を解説

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靴が痛いときor靴が乾燥してきたと思ったら

デリケートクリーム
M.モゥブレィのデリケートクリーム

革製品の万能薬「デリケートクリーム」を塗布する

「ん?でりけーとくりーむって??」と思うかもしれませんが、デリケートクリームはその名のとおり、デリケートな革製品に使われるクリームです(そのままか……)。

デリケートクリーム
成分は、「水分」、「ロウ分」、「有機溶剤」と普通の靴用クリームと同じですが、水分量が多く保湿に特化したクリームで、革に潤いと柔軟性を与えることができる革製品の万能薬です。

デリケートクリームは革靴を履く人にとって、救世主といっても過言ではありません!

ライニング(靴の内側)に塗って靴ずれを防ぐ

革靴といえば、固くて靴ずれになるイメージがありませんか?

革靴を購入したら、履き始める前にデリケートクリームを塗りましょう。それだけで、靴ずれを防止できます。

※ただし、ライニングがレザー(革)の場合に限ります。

デリケートクリーム-jpg
水分量が多いゼリー状のドロっとしたクリームです。

履く前に靴の内側へ塗り込むことで、内側の革を柔らかくして靴ずれなどを防ぐことができます。

デリケートクリーム塗布-jpg
靴の内側に塗布します。
デリケートクリーム-jpg
靴ずれがおきやすい「かかと」へもしっかり塗りましょう

履き始めに革靴が硬いなと思うとき、靴の中の革にデリケートクリームを塗り込むと、劇的に履き心地が変わります。

私は、靴のプレメンテナンス(履き始める前のお手入れ)でデリケートクリームを入念に塗ります。そのため、靴擦れになったことはありません。

乾いたアッパー(甲革)に潤いとしなやかさを与える

革靴を長く履いていると、油分や水分が抜けていきます。何のお手入れもしないと乾燥して靴がどんどん劣化していきます。

デリケートクリームで保湿や水分補給をしましょう。

デリケートクリームを塗る靴-jpg
乾燥したアッパーにも塗って水分を補給します。
革靴を乾拭き-jpg
カットしたTシャツなどのいらない布で乾拭きします。
デリケートクリームを塗ったあと-jpg
デリケートクリームだけでもある程度ツヤがでます。

おすすめのデリケートクリームはこちら⬇

定番はモウブレイのデリケートクリームです。これを持っておけば間違いないです。

【あわせて読みたい】

M.モゥブレィ デリケートクリームのレビュー記事です。

>>【ぷるんと革に潤い】M.モゥブレィ デリケートクリームをレビュー

サフィールノワール スペシャルナッパデリケートクリームのレビュー記事です。

>>【しっとり感がスゴい!】サフィールノワール スペシャルナッパデリケートクリームをレビュー

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靴にツヤが足りないなと思ったら

いろんな種類の靴用クリーム-jpg

乳化性クリームを塗布する。

お手入れに慣れてきたら、ぜひ購入したいのが乳化性クリームです。

最初に解説した、「デリケートクリーム」は保湿に特化したクリームなので、どうしても油分が不足してしまいます。そのため、乳化性クリームで油分(革の栄養分)を補給します。

乳化性クリーム
乳化性クリームは、いわゆる靴墨(くつずみ)とも言われている、革に柔軟性と栄養を与え、適度なツヤを出すことを目的としたクリームです。

乳化性クリームの成分は基本的に水分、油脂、ロウ、有機溶剤です。各メーカーによって配合比率が違い、それぞれ特徴があります。

慣れてきたらと言いましたが、本来は最初に揃えたい道具に入れるべきものかもしれません

ポイント

革靴を購入してすぐは、デリケートクリームで保湿と柔軟性を与え、しばらく履いて油分が不足してきたなと感じたら乳化性クリームでお手入れしましょう。

乳化性クリームのお手入れ(いわゆる靴磨き)は、そんなに頻繁にする必要はありません。1〜2か月ごと、または靴を10回ぐらい履いたらで大丈夫です。

過保護にする必要はありません!

シャインオアレイン2776BL
まず、靴のシューレース(靴紐)を取ります。

乳化性クリームを米粒1〜2つ分ぐらいの量を指にとって、履きジワに入念に塗り込みます。

靴クリーム(黒)

その後、靴全体にも塗り込みます。

革靴に靴クリームを塗り込む
マッサージする感じで円を描くように塗り込みます。

全体にクリームが浸透したら(塗り込んだ後、少し置いてもいいかも)、いらないストッキングや布切れを使って余分なクリームを拭き取ります。

靴を乾拭き-jpg

栄養補給とツヤ出し完了です。クリームが浸透して、「しっとり」いい感じに光沢が出ました。

乾拭き仕上げ後の靴-jpg

おすすめの乳化性クリームはこちら⬇

3つとも栄養補給、光沢感は申し分ありませんが、ツヤツヤにしたいという方はサフィールのクレム1925がおすすめです。

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もう少し深掘りしたい方は

追加アイテム3つ-jpg

初心者のうちは、とりあえずここまでのお手入れをしておけば十分ですが、もう少し靴のお手入れを深掘りしたい方は、以下の3つを揃えましょう。

靴磨きの道具としては一般的なものです。

追加アイテム用途
シュークリーナー靴の汚れ落とし
ペネトレイトブラシクリーム塗布用ブラシ
豚毛ブラシクリームを革に馴染ませる用ブラシ

シュークリーナー(リムーバー)

油性の汚れや古いクリームを取り除くためのものです。

長く履いていると、やはり汚れや油分が革に蓄積していきますので、数ヶ月に1回は、女性の化粧落としのようにクリーナーで靴をスッピンにしてあげましょう。

革靴の汚れ落としの後

定期的にスッピンにすることで、靴の負担を減らします。

おすすめのシュークリーナーはこちら⬇

水性で革にやさしい汚れ落としはモウブレイのステインリムーバーです。劇的に汚れを落としたいなら、サフィールのレノマットリムーバーがおすすめです。

ペネトレイトブラシ

私はいつも、指を使って靴クリームを靴に塗っていますが(体温でクリームが浸透しやすくなります)、手が汚くなるのが嫌な方は、このブラシを使って靴クリームを塗ってください。

ペネトレイトブラシ
色が混ざらないように靴クリームの色ごとに持っておいたほうが良いです。

豚毛ブラシ

乳化性クリームを塗り込んだあと、クリームを靴になじませるための道具です。

馬毛ブラシより固くて靴にクリームを押し込むことができ、乳化性クリームを均等に広げて、余分なクリームを取り除いてくれます。

靴クリームを塗ったあとにブラッシングすると革にクリームが馴染んで、光沢も出ます。

豚毛ブラシでブラッシング-jpg
靴クリームを塗ったら、豚毛ブラシでクリームを馴染ませます。
豚毛ブラシでブラッシング後
革にクリームが馴染んで、光沢も出ます。

豚毛ブラシは、使えば使うほどクリームが毛に浸透して、いわゆるブラシが育つという状態になります。

ブラシが育つと、クリームを塗らなくても豚毛ブラシで軽くブラッシングするだけでツヤを出すことができます。

おすすめの豚毛ブラシはこちら⬇

「近藤」の豚毛ブラシは安価なのに、毛が抜けず丈夫です。余裕がある方は、紗乃織(さのはた)の豚毛ブラシが間違いないですね。

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靴磨きに興味が出てきた方は、靴磨きの完全版もご覧ください⬇

>>【休日の靴磨き完全版】お手入れの手順と方法を革靴歴28年のサラリーマンが解説

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革靴を購入したらとりあえず揃えたいお手入れ道具と簡単靴磨き方法|まとめ

革靴の世界は沼です。ハマれば本当にキリがなくて、いろんな道具を揃えたくなりますし、いろんなお手入れ方法を試したくなります。

ただ、初心者が普段仕事で履く靴にそこまで手をかけられないですよね。そんなときは、ひとまず必須アイテムの3点+αを揃えましょう。

  • シューキーパー
  • 馬毛ブラシ
  • デリケートクリーム

慣れてきたら

  • 乳化性クリーム

最初に揃えてしまえば、クリームも含めて数年は使えますので、そんなに負担はないと思います。

このご時世サラリーマンは大変ですが、お手入れした本格革靴をビシっと履いてがんばりましょう!

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