【休日の靴磨き】靴磨きの手順とおすすめのケア用品を革靴歴約25年のサラリーマンが解説

【休日の靴磨き】靴磨きの手順とおすすめのケア用品を革靴歴約25年のサラリーマンが解説
革靴初心者
革靴初心者

靴磨きってなんか面倒そうだし、いろんなやり方があってイマイチ正解がわからない……。

この記事では、こんな悩みを解決します。

革靴のお手入れ、いわゆる「靴磨き」ですが慣れてしまえば10分程度で行うことができます。

しっかりきれいに磨いた革靴を履くととても気持ちが良いですし、休日の靴磨きは最高の気分転換になりますよ。

革靴をお手入れしたいけど、どんな手順や道具でお手入れしたらよいか知りたいという方は参考にしてみてください。

【この記事を書いた人】

みたらしとーさん
みたらしとーさん

革靴歴約25年の私が解説します。

靴磨きの3つのメリット

靴磨きのあと-jpg

仕事で履く革靴をお手入れ(靴磨き)するメリットは、主に以下の3つです。

  • 靴が長持ちする
  • ビジネスでの信頼性が上がる
  • 仕事への意識が変わる

靴が長持ちする

革靴を長く履いていると、油分や水分が抜けていきます。何もお手入れもしないでいると、乾燥して靴がどんどん劣化していきます。

特に履きジワの部分は、屈曲が繰り返されてひび割れ(クラック)しやすいので、適度にクリームを入れて栄養分を補給し、柔軟性も確保します。

靴を長持ちさせることが靴磨きの一番の目的です。

ビジネスでの信頼性が上がる

女性の約6割、男性の約4割が人の履いている靴を見ているというアンケート結果があるように、意外と靴はまわり人に見られてます。

引用:@niftyニュース「何でも調査団」

「ホテルマンは靴の状態でお客様を判断する」といいますしね。

靴をお手入れしていなければ、すぐに同僚やビジネスの相手にバレてしまいます。

いくら高級スーツを着ていても、靴がボロボロだったり無頓着に履いていたら、あまり良い印象は持たれないのではないでしょうか。

仕事への意識が変わる

愛着のあるお気に入りの靴を履いているだけで、朝のモチベーションがちょっと違います。前日にお手入れした革靴を履いていくときなんかは、朝から気分がいいです。

自己満足と思うかもしれませんが、ピカピカの靴を履いていると自分に自信が出てきますし、仕事に対する意識も変わってきます。

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【基本】靴磨き7つの手順

靴磨きの道具-jpg

それでは、靴磨きをしていきましょう。

靴磨きの手順は以下のとおりです。
※読みたい手順をクリックするとジャンプします⬇

やることが多いように見えますが、慣れると10分程度でできますよ。

靴ひも(シューレース)を取る

靴ひも(シューレース)を取ってお手入れしやすくします。靴ひもを付けたままだと、ブラッシングで毛羽立ってしまったり、クリームを塗るときに邪魔になったりします。

靴ひもを取った靴-jpg

内羽根式の靴は羽が大きく開かないため、靴ひもを通すのが大変です。ムリに開くと革を痛めてしまうので、一番下の部分だけ残しておきます。

一段目の紐は残した靴-jpg
内羽根は羽が開きづらいです。

ポイント

内羽根式の靴は羽部分が大きく開きづらいので、靴ひもは全部取らず一番下の段は残しておきましょう。

外羽根の靴は、靴ひもの取り外しが簡単なので全部取ります。

外羽根の靴-jpg
外羽根の靴は羽が開くのでひもを通すのも簡単です。

靴磨きが終わったら元に戻せるように靴ひもの通し方を覚えておきましょう。

【ちょっと補足】

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シューキーパーを入れる

シューキーパー(シューツリー)

ブラッシングやクリームを塗りやすくするためにシューキーパーを入れます。

シューキーパーとは
シューキーパー(木製のものはシューツリーともいいます)の本来の目的は、靴の変形防止です。

革靴の形状を保つために必須の道具です。普段から靴に入れるクセをつけましょう。

靴の中からテンションをかけて履きジワをまっすぐにします。これで靴磨きがしやすくなりました。

シューキーパーを入れた革靴-jpg

シューキーパーは木製(シダー製など)だと、湿気を吸収してくれるのでオススメです。

おすすめのシューキーパーはこちら⬇

定番はコロニルです。靴磨きで使うだけならプラスチックでも十分です(お手頃ですし)。

【あわせて読みたい】

シューキーパーを入れるタイミングは、「靴を脱いだらすぐ入れる派」と「湿気を除去してから入れる派」に分かれていますが、どちらがよいか考察してみました。

>>シューキーパーを入れるタイミング問題を考察

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馬毛ブラシでホコリを払う

馬毛ブラシ

馬毛ブラシを使って靴に付いたホコリを落とします。

馬毛ブラシ
その名のとおり馬の毛でできたブラシです。弾力性のある毛で靴のホコリを払ってくれます。

革靴にホコリが付いていると靴に悪い(乾燥しやすい)ので、普段から靴をブラッシングしましょう。

多少のすりキズであればブラッシングで消すことができます。

革靴をブラッシング
すりキズが付いてしまった靴です。
革靴ブラッシング後
ブラッシングした後。すっかり消えました。

おすすめの馬毛ブラシはこちら⬇

コロニルの馬毛ブラシが持ち手が滑りにくく、弾力もありしっかりホコリを落としてくれます。

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クリーナー(リムーバー)で汚れを落とす

クリーナー
サフィール レノマットリムーバー

クリーナー(リムーバー)で靴についた汚れや古いクリームを落とします。

クリーナー(リムーバー)
靴に付いた汚れや古いクリームを取り除きます。
水性で革に優しいもの、ワックスまでしっかり落とすものなどいろんな種類があります。

長く履いていると汚れやクリームが革に蓄積していますので、クリーナーでスッピンにしてあげましょう。

女性のお化粧落としと同じです。

布を指に巻きクリーナーを染み込ませます。

クリーナーを布につける-jpg
クリーナーを布に染み込ませます。

靴全体を拭いて汚れを落とします。あまりゴシゴシすると革を痛めてしまうので軽く拭き取る感じです。

クリーナーで汚れを除去-jpg

布が汚れたら拭く面を代えて何回か繰り返します。

汚れが付いた布-jpg
結構、古いクリームが取れました。

古いクリームが取れて、靴がすっぴん状態です。

シャインオアレイン2776BL

おすすめのクリーナーはこちら⬇

初心者は、水性で革にやさしいのはモウブレイのステインリムーバーがオススメです。きっちり汚れを落としたい方は、サフィールのレノマットリムーバーが最強です。

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乳化性クリームで栄養補給

いろんな種類の靴用クリーム-jpg

乳化性クリーム、いわゆる靴墨(くつずみ)とも言われている、革に柔軟性と栄養を与え、適度なツヤを出すことを目的としたクリームです。

乳化性クリーム
乳化性クリームは水分と油分の混合クリーム(「乳化性」だけに)で、革に栄養を補給する革靴のお手入れには欠かせないクリームです。

乳化性クリームの成分は基本的に水分、油脂、ロウ、有機溶剤です。各メーカーによって配合比率が違い、それぞれ特徴があります。

クリームを浸透させるなら手で塗りましょう

クリームは手で直接塗った方が体温で浸透しやすいのでオススメです。

乳化性クリームを少量(米粒1〜2つ分ぐらい)を指にとって、履きジワを入念に塗り込みます。塗ってみて足りないようなら少しずつ追加してください。

乳化性クリームを手に取る-jpg
少量を指に取ります。
乳化性クリームを靴に塗り込む-jpg
まずは履きジワに入念に塗り込みます。
革靴に靴クリームを塗り込む
靴に手でクリームを塗り込む-jpg
靴全体にもクリームを浸透させます。

手を汚したくない方はブラシがオススメ

私はいつも手でクリームを塗っていますが、クリームで手が汚れるのが嫌な方は「ペネトレィトブラシ」がオススメです。

ペネトレイトブラシ
色が混ざらないようにクリームの色ごとに使い分けましょう。
ペネトレィトブラシにクリームをつける-jpg
ブラシにクリームを付けたら蓋の上で量を調節します。
ペネトレィトブラシで靴にクリームを塗る-jpg

乳化性クリームを塗布したら、10〜15分くらい置いてクリームを浸透させましょう。

クリームを塗るためのブラシはこちら⬇

おすすめの乳化性クリームはこちら⬇

3つとも栄養補給、光沢感は申し分ありませんが、ツヤツヤにしたいならサフィールのクレム1925、自然な光沢ならM.モゥブレイのシュークリームジャーがおすすめです。

【あわせて読みたい】

>>おすすめの乳化性クリーム5選…塗りやすさや光沢感を徹底解説

>>クリームで手が汚れたときの落とし方

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豚毛ブラシでクリームを馴染ませる

豚毛ブラシでブラッシング-jpg

乳化性クリームを塗ったら、豚毛ブラシでブラッシングします。

豚毛ブラシは、乳化性クリームを塗り込んだあとにクリームを靴になじませるための道具です。

豚毛ブラシ
豚毛ブラシは、馬毛ブラシよりコシが強く固いブラシで、靴にクリームを押し込んで馴染ませます。
クリームを均等に広げて、余分なクリームを取り除く役割もあります。

硬い毛のブラッシングによる摩擦で靴に光沢も出ます。

強めにブラッシングします。

豚毛ブラシでブラッシングしている靴-jpg
かなり強めにブラッシングした方がクリームが馴染みます。
豚毛ブラシでブラッシング後
革にクリームが馴染んで、光沢も出ました。

豚毛ブラシは、使えば使うほどクリームがブラシに浸透して、いわゆる「ブラシが育つ」状態になります。

「ブラシが育つ」とクリームを塗らなくても、ブラッシングだけでツヤを出すことができるようになります。

おすすめの豚毛ブラシはこちら⬇

値段の安いブラシは毛が抜けやすいと言われますが、「近藤」の豚毛ブラシはお手頃なのに丈夫で毛が抜けにくいのでオススメです。

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余分なクリームを拭き取る

靴を乾拭き-jpg

靴磨きの作業ももう少しです。

綿素材の布やストッキングを使って残ったクリームを拭き取ります。乾拭きすることで靴にツヤが出ます。

拭き取りにオススメの素材
・市販の専用グローブクロス
・カットした使い古しのTシャツなど
・不要になったストッキング

Tシャツは、綿100%のものがクリームを拭き取りやすくてオススメです。

使い古したTシャツは捨てないで、靴磨き用にしましょう!

クリーナーを染み込ませての汚れ落としにも使えます。今回、汚れ落としに使った布もTシャツをカットしたものです。

カットしたTシャツ-jpg
7〜10cm幅にカットします。
革靴を乾拭き-jpg
指に巻いて乾拭きします。

不要になったストッキングもクリームの拭き取りにはオススメです。化学繊維がクリームの拭き取りやツヤ出しに向いています。

ストッキングを指に巻く-jpg
ストッキングを指に巻いて固定します。
ストッキングで拭き取り-jpg
靴全体を乾拭きします。

Tシャツやストッキングがない場合は、市販の専用グローブクロスもオススメです。手にはめてササッと拭き取ることができます。

グローブクロス-jpg
手にかぶせるだけなので簡単です。
グローブクロスで乾拭き-jpg
面が大きいので拭き取りやすいです。

靴クリームを拭き取ったあとの革靴。一連のお手入れでツヤツヤ、しっとりです。

乾拭き仕上げ後の靴-jpg

基本的には、ここまでの作業で十分です。ケアもバッチリなので、ここで終わってもOKです。

専用のグローブクロスはこちら⬇

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【もうひと手間】油性ワックスで鏡面磨き

油性ワックス-jpg

基本的にはここまでの作業で靴はツヤツヤですし、革のケアも十分です。仕事で使う革靴としては申し分ないです。

でも、せっかくですので革靴通っぽく、つま先を「鏡面磨き」しましょう。

鏡面磨きに必要なもの

  • 油性ワックス
  • フランネル生地の布
  • 100均の霧吹き
油性ワックス
油分とロウ分が主成分で、靴に光沢を出すことに特化したクリームです。つま先などをピカピカにして靴をドレスアップします。
革靴にワックスを塗る

ワックスを指に取り、靴のつま先と、かかと、サイドにワックスを塗り重ねていきます。毛穴のポツポツが見えなくなるくらい塗り重ねます。

革靴にワックスを塗る
革靴にワックスを塗る

ある程度ワックスの層ができたら手のひらでこすって、ツルッとした感じにすると光りやすくなります。

油性ワックスを塗ったつま先-JPG
指の腹や手のひらで擦(こす)ります。

フランネル生地の布をシワが出ないようにきっちり伸ばして指に巻きます。

ネル生地を指に巻く
フランネル生地を指に巻きます。シワが出ないようにしっかり伸ばします。

一般的には2本の指(人差し指と中指)に生地を巻きますが、私は人差し指1本だけに布を巻いています。1本指の方が力の加減が分かりやすく、上手く光らせることができました。

鏡面磨きが上手くできない方は、1本の指に布を巻いて磨いてみてください。

フランネル生地を水で湿らせます。

ネル生地を濡らす

私は100円均一で売っている霧吹きを使っています。ちょうどいい感じに湿らせることができるのでオススメです。

生地にワックスを少量付けて、クルクル円を描きながら磨いていきます。

革靴のつま先をネル生地で磨く

いい感じに光ってきたら、ネル生地を新しい面に変えて、水だけで水研ぎします。

革靴のつま先をネル生地で磨く

鏡面磨き完成です(仕事で履くのでほどほどに)。

革靴のつま先

靴磨き終了です。お疲れさまでした。

靴磨きのあと-jpg

おすすめの油性ワックスはこちら⬇

すぐピカピカに光らせたいという方は、サフィールノワールのミラーグロスがオススメです。一瞬でピカピカになります

おすすめのクロス(フランネル生地)はこちら⬇

私は、生地を湿らせるために100円均一の霧吹きを使っていますが、一般的にはこのような「ハンドラップ」を使います。

上からちょん押すと水が適量出るのでオススメです。

私は小さい霧吹きを使っています。

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靴磨きが上達するオススメの本

靴磨きの本

せっかく靴磨きをするので、プロの靴磨きを参考にしましょう!

私がオススメする靴磨きやお手入れの方法が書かれた本を紹介します。

靴磨きの本、続・靴磨きの本

靴磨きの手順やコツを知るのにオススメなのが、日本の有名なシューシャイナーの長谷川裕也さんが書いた「靴磨きの本」、「続・靴磨きの本」です。

プロのテクニックも勉強になりますが、初心者にもわかりやすく写真付きで書かれています。

靴磨きの本を開いている

本の綴じ方が独特で、見たいページを開いたまま置くことができるので、本を見ながら靴を磨くことができます。

続編として「続・靴磨きの本」も出ています。

靴磨きの本の続編です。2冊あればベストですが、どちらかをという場合は、「続」の方がおすすめです。

最高級靴読本(究極メンテナンス編)

靴磨きやシューケアのプロの方が、オススメの革靴のお手入れ道具の話をしています。

私はこの本に出てくるような高級靴は持っていませんが、革靴のお手入れ方法などすごく勉強になります。

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靴磨きFAQ

ビーズワックスファインクリームで磨いた靴-jpg

靴磨きの頻度は?

基本的には10回履いたら又は1〜2か月経ったら靴磨き(お手入れ)をするとよいですが、そこまで厳密に考える必要はないと個人的には思います。
履いていて少しくたびれてきたなとか、乾燥してきたなと感じたらお手入れしてあげましょう。

ただし、雨など悪天候のときに履いた場合は、しっかり陰干しして乾いたらすぐにお手入れしましょう。

靴磨きの手順は簡単にできないの?

全部の道具を揃えられない場合や時間がない場合もあると思いますので、最低限のお手入れで問題ありません。
・履いたら馬毛ブラシでブラッシング
・シューキーパーを入れて保管
・定期的に乳化性クリームを塗布
最低限これだけしておけば十分です。

時間がない場合の簡単な手順は、こちらの記事で紹介していますので参考にしてみてください。
>>革靴初心者がとりあえず揃えたいケ用品3+α…簡単お手入れ方法も解説

靴磨きの道具はセットで揃えられる?

慣れるまでは靴磨きセットで問題ありません。今は様々なシューケアメーカーから靴磨きセットが販売されています。
靴磨きセットを選ぶ場合は、なるべく大きいブラシが入っているものを選ぶと使いやすと思います。
【ブラシが大きい靴磨きセット】
ダブロックス靴磨きセット
サフィール靴磨きセット

靴磨きの道具は100均のものでも大丈夫?

靴クリームやグローブクロスは100均のものでも大丈夫です。
ただし、拭くだけでツヤを出す「ツヤ出しスポンジ」はシリコンなどが含まれていて塗りすぎると革によくないので、応急的に光沢を出したい以外はやめておいた方が無難です。

また、バネをくの字に曲げて使うタイプのシューキーパーも靴に変なテンションがかかってしまうため、あまりおすすめしません。

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革靴を磨く手順を解説|まとめ

この記事では革靴をお手入れする(靴磨きの)手順やおすすめのケア用品などを解説しました。

革靴はサラリーマンの仕事道具です。日々の仕事でガシガシ履かれた革靴が、なんかくたびれてきた感じがするなと思ったら、ちゃんと労をねぎらってあげましょう。

愛着のあるお気に入りの靴をしっかりお手入れしすると、仕事に行くときのモチベーションがちょっと違います。

靴磨きは慣れてくると最高の気分転換になります。

このご時世サラリーマンは大変ですが、お手入れした本格革靴をバシッと履いてがんばりましょう!

【あわせて読みたい】

もう少し簡単にお手入れしたいという方はこちらを参考にしてみてください。

>>【初心者向け】とりあえずコレだけで十分!簡単靴磨き

大事な革靴を長く履くための習慣やお手入れ方法はこちらをご覧ください。

>>サラリーマンの革靴お手入れマニュアル

新品の革靴に必須のプレメンテナンスの解説記事です。

>>革靴を長く履くためにプレメンテナンスを解説(靴ずれも防止)

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