リーガルで40年以上前から販売されているロングセラー「2235NA」。シボ革のロングウイングチップデザインで、リーガルでは「超」がつくド定番シリーズです。
30年以上愛用されている方もいるというまさに「一生モノ」といえる革靴。
若い頃から密かに憧れていた靴をついに購入してしまいました。
本記事では、リーガルの2235NAを実際に履いてみて思った革の質感やデザイン、履き心地などを徹底レビューします。
リーガル2235NAがおすすめの方
- 高級ブランドは無理だけど、グッドイヤー製法のしっかりとした革靴を履きたい
- お手入れしながらエイジングが楽しめる「一生モノ」の革靴がほしい
- おしゃれで落ち着いた雰囲気の革靴がほしい
- キズに強くてガシガシ履けると助かる
リーガル定番のシボ革ロングウイングチップが気になる方はぜひご覧ください!
【ちょっとだけ補足】
✔動画でも解説しています。
【この記事を書いた人】
革靴歴約30年のサラリーマンが解説します。
- 『靴磨き知識アドバイザー』
- 革靴は仕事道具。「ガッツリ履いて、しっかりお手入れ」がモットーです。
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リーガル2235NAをレビュー
それではリーガル2235NAをレビューしていきます。
プレメンテナンスをしてみた感じ
実はこの靴、新品ではなくヤフオクで落札した中古です。
新品だと3万円を超える憧れの靴が1万6千円ぐらいで出品されていたので、酔った勢いでポチってしまいました。
出品者はサイズが合わなくてほとんど履いていないとのことで、画像を見てもかなり程度がよさそうでした。
実際、かかと部分は全くと言っていいほど削れがないので、本当にほとんど履いていなかったのだと思います。
ただ、誰が履いたか分からない中古靴のため、プレメンテナンスは丸洗いしてからスタート。
しっかり乾かして、、、
デリケートクリームで保湿しました。
デリケートクリームで保湿後は、安定の油性クリームのサフィールノワール「クレム1925」で油分補給します。
シボ革のため、光沢はほとんど出ませんでしたが、革はしっとりしました。プレメンテナンス終了です!
【あわせて読みたい】
革靴の丸洗いについて詳しく知りたい方はこちらの解説記事を参考にしてみてください。
新品の革靴はプレメンテナンスが大事です。プレメンテナンスの方法を詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
>>【新品でも必要?】革靴を長く履くためのプレメンテナンスを解説
デザイン
つま先や縫い目にブローギング(穴飾り)があるウイングチップデザイン。
2235NAは、「つま先」から「かかと」にかけて羽根の縫い目が伸びているロングウイングチップです。
普通のウイングチップ↓
画像出典:リーガルオンラインショップ
コバが大きく張り出していてリーガルらしい無骨でアメリカンなデザイン。カジュアルにデニムやチノパンに合わせるといい感じだと思います(ファッション的なことは知らんけど)。
私は同じリーガルのロングセラーであるプレーントゥ「2504NA」も愛用しています。やっぱり昔ながらの靴はデザインも履き心地も安定感がありますね。
リーガルはいろんな種類の靴がありますが、ロングセラーの商品がおすすめです!
【あわせて読みたい】
2235NAと同様にリーガルのロングセラー2504NAを詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
アッパー(甲革)の質感など
アッパーはスムースレザーに型押し加工がされたシボ革。
シボ革はスコッチグレインレザーともいいます(ヒロカワ製靴のスコッチグレインとは違いますよ)。
普通の革(スムースレザー)と比べると、厚みがあるというか少し固めな感じ。型押し加工によりキズや水には強そうです。
ガシガシ履いていけば、いい感じにエイジングされるのではないかと思います。
かかと部分です。
リーガルの靴はかかとが緩いイメージがありますが、この靴はシュッと絞れていてしっかりホールドしてくれます。
ライニング(靴の内側)
ライニングはかかとと部分は革ですが、真ん中からつま先までは布になっています。
オールレザーではないのが少し残念ですが、昔ながらの作りだと思うのでしょうがないところ。
ソックシート(かかと部分のインソール)にはリーガルの昔ながらのブーツマークが刻印されています。
2235NAは当時のリーガル高級グレードである「インペリアルグレード」です。ブーツマークの上にその証である「Imperial Grade」の文字があります。
同じ伝統のブーツマークのある「2504NA」にはインペリアルグレードの文字はないです。
アウトソール(靴底)
2235NAはレザーソール仕様です。
しかもアウトソールの上に、「ミッドソール」という革底をもう一枚張り付けたダブルソール仕様となっています。
ダブルソールの靴は初めて履きましたが、クッション性があって履き心地がいいですね。
重さ
重さを測ってみたところ、1.1kgでした。
同じリーガルの2504NAも同じ両足で1.1kgでしたので、リーガルの昔ながらのグッドイヤーの靴はこのぐらいの重さなのだと思います。
ちなみに普段履いているアディダスのレザースニーカーは両足で700gなので、スニーカーよりはやはり少し重いです(そりゃそうですね)。
2235NAのお手入れ方法(思案中)
プレメンテナンスの際はクレム1925で油分補給をしましたが、最近はタピールの「レーダーオイル」でお手入れしています。
レーダーオイルをたっぷり目に塗り込むのでしっとり良い感じの風合いになっているような気がします。
ただ、この靴のお手入れを今後どうしていくかは思案中です。
例えば、、、
ブローギングのある縫い目を中心に濃いめのクリームを塗ってアンティーク仕上げにしてみたい気もするし……
そのまま補色などはしないで、自然な風合いを楽しみたい気もするし……う~ん……。
シボ革靴のお手入れの正解はよく分からないので、いろいろ思案しています。
【あわせて読みたい】
万能ケアオイルのタピールレーダーオイルを詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
2235NAの基本情報
リーガルは100年以上の歴史を持つ明治35年創業の靴メーカーで、「REGAL SHOES」を中心に、全国で約200店舗強を運営している日本の定番ジューズブランドです。
2235NAは1968年に品番「3235」として販売されてたのが始まりで、1972年から現行の「2235」に品番変更して販売されています。
50年ぐらい前から販売されているリーガルの「超」定番の靴です!
2235NAの仕様
定価 | 38,500円(税込み) |
デザイン | 外羽根ロングウイングチップ |
革の種類 | シボ革(型押し) |
製法 | グッドイヤーウェルテッド製法 |
ソール(靴底) | レザーソール(ダブルソール仕様) |
ウィズ | 2E |
定価は38,500円ですが、Amazonや楽天市場などのネットショップでは3万円前後で購入できるのでチェックしてみてください。
【ちょっと補足】
シボ革とは?
シボとは革の表面についた不規則な皺模様のこと。…(中略)…
目々澤鞄ブログ『たまに目にする”角シボ”・”型押し”ってなんのこと?』
型押しとは革表面に熱した金属板を押し付けて立体的な模様をつけることを言います。
シボは型押し加工によって作られるものもあれば、天然のものもあります。
ロングウイングチップとは?
ウィング・チップ(wing tip)とは、飾り革がW字型の切り返しで縫い付けられている靴のことです。ウィング・チップは、W字型の切り返しが鳥の翼のような形をしているため、そう呼ばれています。…(中略)…通常のウィング・チップは翼の長さが土踏まず辺りまでですが、踵までつながっているものを「ロング・ウィング・チップ」…(中略)…と呼んで区別することができます。
靴とバッグの本格メンテナンス「Spica*」『靴用語集-ウイングチップ』
カラー展開
リーガル2235NAのカラーは、今回レビューしたブラウンのほかブラックもあります。
画像出典:リーガルオンラインショップ
私はカジュアル使いと割り切ってブラウンを購入しましたが、ブラックの方がビジネスでも履きやすくオン・オフ兼用にできそうです。
まとめ|リーガル2235NAはカジュアル使いにおすすめの一生モノの革靴
本記事では、リーガル定番のシボ革ウイングチップ「22357NA」をレビューしました。
まだ購入したばかりでシボ革の味わいというかエイジング感はありませんが、これからガシガシ履いて色合いや風合いがどのように変化していくか楽しみです。
若い頃から密かに憧れていた2235NA。実際に履いてみたら履き心地もデザインも最高でした!
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リーガルで販売されることが多いガラスレザー靴のおすすめを解説した記事です。
>>【侮るなかれ】いざという時の革靴はリーガルのガラスレザーがおすすめ