先日、やってしまいました……。しばらく履いていなかったバーウィックのプレーントゥ。
サイズが少し小さかったので最近は登板回数が少なく、半年ぐらい下駄箱に入れたままでした。久々に履こうと取り出してみると、白いフワフワしたものがコバの辺りに。
ん?なんかホコリにしては多いなと思いつつ、よく見てみると、
カビですね……。
靴に入れていたシューキーパーを外して恐る恐る中を見てみると、やっぱり中にも広がっていました(涙)
梅雨の時期など、靴に湿気が残りやすい季節はちょっと油断するとこうなってしまいます……。
ただ、このぐらいのカビであれば、ある程度簡単に除去できるので、カビの除去にオススメのケア用品をお伝えしながら、実践してみたいと思います。
【この記事を書いた人】
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自力でケアできるカビの色は?
白色や緑白色のカビは簡単に落とせます
今回生えたカビは、革製品や木製品等で見かける白っぽいカビでした。白色や緑白色のカビは、初期段階は表面に付着しているような状態なので、比較的簡単に落とすことができます。
カビは広がりやすいので、見つけたらすぐに除菌して再発を防止しましょう。
黒カビは生えてしまうと服の素材によっては落とすことが難しいのですが、白カビは素材の表面に生える比較的軽度のカビですのでご自宅でも落とすことができます。
引用元:カビ取り情報サイト『カビペディア』
黒や赤色のカビは素人には難しい
カビの色が黒や赤色の場合は重症です。
特に黒色が混じっているカビは、根(芯)が革の中に侵食しているので、表面的に除去できてもまたすぐに生えてきます。
こうなると除去に手間がかかってしまうだけでなく、革の状態を悪化させてしまうおそれがあるので、素直に靴のクリーニング専門店などプロに依頼した方が安心です。
専門の靴クリーニング店は、1足4千円ちょっと(送料込み)で、靴の丸洗いを頼むことができます。
【あわせて読みたい】
靴のクリーニング店はどこがおすすめか調査した記事です。
>>【丸洗いはプロにお任せ】革靴の宅配クリーニングはどこがオススメか調査してみた
カビの落とし方とオススメのケア用品
カビを除去する作業は、できるだけ風通しの良い場所で行いましょう。カビが飛散するかもしれないのでマスクもした方が良いと思います。
今回、私は玄関で作業をしましたが、ドアを開けています。
それでは、カビを除去していきます。
カビの除去は次のような順番で行いました。
- 靴用クリーナー(リムーバー)で表面のカビを除去
- カビ専用スプレーで殺菌
- 風通しの良いところで天日干し
- 革の保湿と栄養補給
靴用クリーナーで表面に付着したカビを除去
まずは、いつも靴の汚れ落としに使っている、靴用のクリーナー(リムーバー)で、カビを拭き取ります。
私がオススメするのは、M.モゥブレィの「ステインリムーバー」とサフィールの「レノマットリムーバー」です。
どちらにも防カビ剤が含まれているので、カビを落とすに最適なクリーナーです。
今回はカビがひどくなかったので、水性で革にやさしいステインリムーバー(M.モゥブレィ)を使用しました。状態がひどい場合は、強力なクリーナーのレノマットリムーバー(サフィール)がオススメです。
水性で革の負担を抑えた万能リムーバーでのM.モゥブレィ「ステインリムーバー」はこちら↓
プロもおすすめの最強クリーナーサフィール「レノマットリムーバー」はこちら↓
カビ専用スプレーで原因菌を除菌(再発を防止)
カビの除菌、予防専用スプレーのM.モゥブレィのモールドクリーナーです。
今回の真打ちが登場
一般的なカビ用スプレーは、アルコール系の成分によりカビを不活性化する方法なので、根本的な除菌はできません。一時的な効果は期待できますが再発のおそれがあります。
M.モゥブレィのモールドクリーナーは除菌力が高い有機ヨードが主成分で、カビの細胞膜を破壊して除菌します。カビ菌を根本から除去するため、発生防止剤としても使えます。
【ちょっと補足】
- 有機ヨードとは
- ヨードは海藻などに含まれている天然成分で、うがい薬や医療用消毒剤として使われています。低濃度では塩素系よりも除菌効果が高いとされます。
(R&D CO.,LTD.「M.モゥブレィ モールドクリーナー」公式サイトより)
それでは、作業していきましょう。
モールドクリーナーを靴の中へスプレーします。
使用方法を見ると、アッパー(甲革)にもスプレーして大丈夫みたいですが、今回は茶色の靴で色落ちするのが怖かったので、布で拭いていきます。
菌が広がっているかもしれないので、靴全体を拭きます。
靴に入れていたシューキーパーもモールドクリーナーで除菌します。
モールドクリーナーは、無臭なのでニオイも全く残りません。
M.モゥブレィのモールドクリーナーは、カビ用のスプレーとしてかなりオススメです↓
お手軽に除菌したい場合は、拭き取りシートタイプもあります↓
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風通しの良いところで天日干し
風通しの良い場所に置いて、湿気をとります。紫外線による殺菌効果も。
天日干しは2〜3日、カビのニオイがある場合は1週間行うのが理想です。ただ、なかなか難しい場合もあるので、重症じゃなければ1日ぐらいで大丈夫かなと思います。
状況を見ながらしっかり天日干しします。
革の保湿と栄養補給
クリーナーと天日干しにより、靴は乾燥して栄養分も失われていると思うので、保湿と栄養補給を行います。といっても普通の靴磨きの工程です。
デリケートクリームで水分補給
まずは、デリケートクリームで乾燥した革に潤いを与えます。定番のM.モゥブレィのデリケートクリーム。
デリケートクリームは、乳化性(水分と油分の混合)のクリームですが、水分量が多く革に潤いを与えます。
乳化性クリームで油分も追加
次に、乳化性クリームで油分などの栄養補給を行います(ツヤ出しも)。クセのない自然な仕上がりになるM.モゥブレィシュークリームジャーを使いました。
通常のお手入れと同様に乳化性クリームを塗布して、豚毛ブラシで馴染ませます。
保湿と栄養補給をしたあとです↓
カビが生えていたコバの辺りもきれいになりました。
靴の中もきれいですね(光の関係で見えにくいですが…)。
M.モゥブレィのデリケートクリームはこちら↓
M.モゥブレィシュークリームジャーはこちら↓
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デリケートクリームと乳化性クリームについてはこちらを参考にしてください↓
もう生やさない!再発を防止する方法
今回は白カビだったので何とかなりましたが、黒や赤い色のカビが生えてしまった場合は自力での救出は難しくなるので、予防をしっかりしたいです。
カビの予防するために気をつけること
- 1日の履き終わりには、必ずホコリや汚れを取ってからしまう
- 靴の中の湿気を蓄積させない
- 長期間履かない場合は汚れを十分に取ってからしまう ⇐ 今回カビを生やした原因です
- 靴の保管場所(げた箱)の中の換気をこまめにする ⇐ ここも十分ではなかったかも…
とにかくホコリや湿気に気をつけましょう。
カビ予防におすすめのアイテム
バイオの力でカビの発生を防ぎます。下駄箱の天井か扉に貼っておくだけでカビを予防してくれます。
1個あたり幅80cm×奥行40cm×高さ100cmぐらいのスペースに対応できるので、私はいつも2個購入し下駄箱の扉に付けています。
我が家の玄関は入居したときから湿気が凄くて、油断するとすぐにカビが生えるという状況でしたが、これを下駄箱に貼ってからは全くカビが生えなくなりました。
実は、年度末の忙しさにかまけて使用期限が過ぎていたのを大分放置していました……。今回のカビの原因はコレだと思っています。
というわけで、すぐに新しいものを購入しました。
お手頃な価格で、ただ下駄箱に貼っておくだけなのでオススメの商品です。
脱いだ靴に入れ湿気を吸収します。靴の湿気吸収剤は、ニオイ対策にもなるのでオススメです
私は、靴を脱いだらすぐにシューキーパーを入れる派ですが、汗をたくさんかいた日や湿気が多い日などは、先に湿気吸収剤を入れるようにしています。
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>>【シューキーパーを入れるタイミング問題を考察】靴の変形防止を優先?湿気除去を優先?
革靴のカビ簡単除去方法とおすすめのケア用品(まとめ)
今回、自分の靴にカビが生えてしまいましたので、実際にカビを除去しながらオススメのケア用品を紹介させていただきました。
特にカビを根本から除菌できるM.モゥブレィのモールドクリーナーは、オススメです。
とりあえず、モールドクリーナーを1本持っておけばカビは怖くないです。
梅雨の時期など靴に湿気が残りやすい季節はどうしてもカビが生えやすくなってしまいます。
白や少し青いカビぐらいであれば、簡単に落とすことができますが、黒や赤い色のカビが生えてしまうと自力での救出は難しくなりますので、予防をしっかり行いましょう(お前が言うなよと言われそうですが…)。
せっかく購入した革靴ですので、しっかりお手入れして末永く履いていけるようにしたいですね。
【今回ご紹介したケア用品】
カビを根本から除菌するカビ専用のクリーナー
簡単に落としたい場合はシートタイプがオススメです。
防カビ剤配合の靴クリーナー(リムーバー)はこちら
カビの除去後の保湿や栄養補給にはこちら
バイオの力でカビ予防
脱いだ靴の湿気を除去しましょう
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汚れやカビをしっかり取りたいなら丸洗いがおすすめです。