【ガラスレザーのエイジング】ガラスレザーの革靴の経年変化を楽しむ

【ガラスレザーのエイジング】ガラスレザーの革靴の経年変化を楽しむ

革靴初心者がそこそこの革靴を購入しようと思ったときに候補に入ってくるのが、ガラスレザーの革靴です。

革靴に困るサラリーマン
革靴に困るサラリーマン

でも、ガラスレザーって、いくらお手入れしても、経年変化(エイジング)が楽しめないよね…。

このような理由からガラスレザーは、革靴好きの方、特に靴磨きが好きな方からはあまり好かれていません。

本当にガラスレザーってエイジングが楽しめないでしょうか?

もちろん、通常の銀付き革(原皮をそのまま生かした革)のように、「革が育つ」というような革特有のエイジング感はありませんが、私はガラスレザーは、ガラスレザー特有のエイジングがあると思っています。

今回は、ガラスレザーのエイジングについて考えてみました。

【この記事を書いた人】

みたらしとーさん
みたらしとーさん

革靴歴約25年の私が解説します。

  • 日本皮革製品メンテナンス協会『靴磨き知識アドバイザー』
  • サラリーマンの立場から仕事で履く革靴やお手入れのことなどを発信しています。プロフィールはこちら

ガラスレザーとは

ガラスレザーの革靴-jpg

ガラスレザーは、「ガラス張り革」とも呼ばれ、原皮を平らなガラス板に貼り付けて乾燥させ、顔料系の塗料や合成樹脂を使って表面を均一に仕上げた革です。

原皮の表面に残っている虫刺さされやキズのあとを消すことができるので、安い皮で安定的に供給することが可能になります。

ガラスレザーメリット
  • 最初から何もしなくても光沢がある
  • 普通の革靴よりお手入れが簡単
  • 水に強いので天気を気にせず履ける
ガラスレザーのデメリット
  • 普通の革のようにお手入れで革を育てる感じにはならない
  • 履き皺が人工的
  • 使用頻度が多いと、履きジワからひび割れしやすい

ガラスレザーのメリットとデメリットは、その特徴の表裏一体といえます。

革が人工的で、変化を感じられないですが、その分、光沢があって水に強く、お手入れも簡単です。

【あわせて読みたい】

なんだかんだで、リーガルのガラスレザーを1足持っていれば間違いないです↓

≫【侮るなかれ】いざという時の革靴はリーガルのガラスレザーがおすすめ

ガラスレザーのお手入れ方法

一般的なお手入れ方法

ガラスレザーは、さきほどの説明のところでも書きましたが、革を樹脂でコーティングしているので、水に強く、汚れが付きにくいです。

反対を言えば、靴クリームも革に革まで浸透しないため、水分や油分の補給ができないということになります。

そのため、ガラスレザーのお手入れ方法は、馬毛ブラシでホコリを落とし、布やグローブクロスなどで拭くだけでよいと言われています。

靴クリームの効果も全くない訳ではないようですが…。

私が実践しているお手入れ方法

いくらガラスレザーとはいえ、やはり定期的に保湿や保革をしないと、特に履きジワのあたりからひび割れが発生してしまいます。

お手入れしながら、できるだけ革靴を長持ちさせて履いていきたいと考えている私としては、どうすればガラスレザーの保湿や保革、水分や油分補給もできるだろうと考えました。

ガラスレザーが水に強いといっても全く水が浸透しないといわけではなく、雨の日にずっと雨に濡れていれば中に水が浸透してくるときがあります。

ということは、粒子の細かいサラッとした水分やオイルなどを塗り込めば、革に染み込んで水分や油分補給ができるのではないかと考えました。

タピールのレーダーオイルを塗布

そこで登場するのが、タピールのレーダーオイルです。

タピールレーダーオイル

私は銀付き革の革靴を買ったときのプレメンテナンス用にこのレーダーオイルを購入しました。

タピールレーダーオイル

タピールのレーダーオイルの本来の用途はクリーナーですが、ひまし油やなたね油など天然成分を使用していて、栄養補給にも使うことができます。

これ1本で、汚れ落としから栄養補給までできる万能ケア用品です。

タピールレーダーオイル

サラサラのオイルで、フタを開けると柑橘系のニオイが使う玄関に広がります。布にレーダーオイルを1、2滴ほど染み込ませます。

ガラスレザーへレーダーオイルを塗布

まずは、履きジワに塗り込みます。
サラッとしたオイルなので、履きジワに浸透していきます。

ガラスレザーへレーダーオイルを塗布

履きジワに塗り込んだあと、全体にもまんべんなく塗布します。レーダーオイルを全体にも塗ったら、半日~1日置いてオイルを浸透させます。

そうすると、履きジワの部分を中心にモチモチというのは大げさですが、革が柔らかくなったような気がします。ちゃんと保革できてるような…。

ガラスレザーのエイジング

タピールレーダーオイルの購入はこちら↓

浸透力の高い「クレム1925」で靴磨き

レーダーオイルを全体に塗ると、ガラスレザーなのにマットな質感になります。

なので、一応仕上げに油性のサフィールのクレム1925を履きジワを中心に全体に塗り込み、乾拭きして艶を出しています。

ガラスレザーなので補色はムリかなと思い無色のクリームを使ってます。

サフィールのクレム1925
ガラスレザーのエイジング

油性のクレム1925を塗ります。クレムはめちゃめちゃ艶が出ます。

サフィールクレム1925の購入はこちら↓

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ガラスレザーにオススメのケア用品を紹介しているので、よかったらご覧ください↓

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定番の靴クリームを解説しています。結局コレを持っていれば間違いないです↓

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ガラスレザーのエイジング

タピールのレーダーオイルで定期的にお手入れすることにより、足型に馴染んでくるというか、説明が難しいですが、直線的な革から曲線的な革?になってきたような感じです(「ちょっと何言ってるか分かんない」って言われそうですが…)。

デメリットの1つである履きジワ以外の変化も出てきているような気がします。

ガラスレザーのエイジング
ガラスレザーのエイジング
ガラスレザーのエイジング

履きジワの前後というか、履きジワからつま先にかけての曲線は、靴が馴染んできた感じに見えるのですがどうでしょう??

私的には、自分の足に馴染んだ曲線的なラインがなんとも言えない良い味に見え、これがガラスレザーのエイジングではないかと思っています。

ガラスレザーのエイジング

また、デメリットで出てきた人工的な履きジワも革を保革し柔らかくすることで、少しはマシになっているような感じです(さすがに劇的に改善というわけにはいきませんが)。

履きジワが何度も屈曲することで、金属疲労のような感じでひび割れるガラスレザーですが、オイルおかげで柔らかくなり、ひび割れのリスクも軽減できていそうです。

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ガラスレザーのエイジングではないですが、撥水レザーのエイジングについてもご覧ください↓

≫【撥水レザーのエイジング】スコッチグレインのシャインオアレインは光らない?

初心者が持っておきたい靴磨き道具について参考までにご覧ください↓

≫革靴を買ったらとりあえず揃えたい靴磨き道具3点+α

おすすめのガラスレザーの革靴

リーガル

811RBBP

【雪道対応ソール】ストレートチップ
【雪道対応ソール】ストレートチップ

今回、お手入れをした靴です。

リーガル 811RBBPは、冬道対応ソール「パナテトラ」を使用したストレートチップです。

針状の酸化亜鉛単結晶体「パナテトラ」の配合で、凍結路面でのひっかき効果を獲得しています。また、縦横にスリットが入ったブロックを配置し、雪道などあらゆる方向に滑りにくい構造となっています。

グッドイヤーウェルテッド製法ではないため、繰り返しソールを張り替えすることはできませんが、ヒール部分は修理することができますし、リーガルのお店に頼めばオールソールも1回だけはできるそうです。

315RBD

ストレートチップ
ストレートチップ
画像引用:リーガルオンライショップ

315RBDは、革の質感や仕上げや艶感などにこだわって作られているため、上品な光沢があります。
シュッとしたロングノーズのストレートチップなので、ビジネスのほか、冠婚葬祭にも適した靴のデザインとなっています。
ヒールが約32mmとリーガルの他の商品と比較して約5mmほど高い仕様となっています。

2504NA

プレーントウ
プレーントウ

リーガルビジネスシューズといえば2504と商品番号で呼ばれる、定番中の定番の靴です。
ファンが多くこの商品しか履かないというビジネスマンも多いようです。

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≫【侮るなかれ】いざという時の革靴はリーガルのガラスレザーがおすすめ

スコッチグレイン

604BL ネイキッド

スコッチグレインネイキッド公式-jpg
画像出典:スコッチグレイン公式オンラインストア
スコッチグレインネイキッド公式-jpg
画像出典:スコッチグレイン公式オンラインストア

スコッチグレインの革靴でガラスレザーを使用したものは珍しいです。

シリーズ名にも採用している「ネイキッドソール」は、アメリカンテイストを出すため、粗く削った状態であえて留めて、ワイルドさを残したカジュアルな雰囲気を演出しています。
604BLは、外羽根のプレーンモデルですが、ストレートチップやチャッカーブーツも用意されています。

≫スコッチグレインオンラインストアはこちら

ガラスレザーもエイジングを楽しむ まとめ

雨にも強く、お手入れも簡単なガラスレザーの革靴は、革靴初心者が最初に購入する本格革靴におすすめの革靴です。

ただ、ガラスレザーの加工方法である樹脂コーティングは、革が人工的で、革本来の経年変化を感じられないというデメリットがあります。

少しでもデメリットの部分を軽減できるようなお手入れができないか試してみましたが、タピールのレーダーオイルはかなりおすすめのケア用品ではないかと思っています。レーダーオイルと通常の靴クリームでのお手入れをしていくことで、通常の銀付き革のようなエイジングは難しいですが、ガラスレザーなりのエイジングが楽しめます。

近頃、サラリーマンはますます大変になってきていますが、丈夫でお手入れが簡単なガラスレザーの革靴をガシガシ履いて、お仕事がんばりましょう!

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ガラスレザーの革靴に合うスーツはSuit Yaのオーダースーツがオススメです↓