普段履いている革靴からイヤ〜な臭い。靴を脱ぐ文化のある日本では他人の前で靴を脱ぐ場面も多いので、靴の臭いは気になりますよね。
革靴の消臭をしたいけど、ファブリーズやリセッシュって使って大丈夫かな?
除菌・消臭スプレーでおなじみの「ファブリーズ」や「リセッシュ」などの液体ミストタイプの消臭スプレーですが、革靴には使用できるでしょうか?
結論を先に言うと、
使用できる靴もありますが、使用しないほうが無難です。
この記事では、ファブリーズやリセッシュのような液体ミストタイプの消臭スプレーを靴に使用する際の注意点と、使用できない場合の消臭方法について解説します。
【あわせて読みたい】
>>靴のニオイ対策にはパウダー式の消臭スプレーが効果抜群【オススメ商品も紹介!】
【この記事を書いた人】
革靴歴約30年のサラリーマンが解説します。
- 『靴磨き知識アドバイザー』
- 革靴は仕事道具。「ガッツリ履いて、しっかりお手入れ」がモットーです。
- 詳しいプロフィールはこちら。
- ※当サイトの情報は執筆時点のものです。
※当サイトには広告が含まれる場合があります。
ファブリーズやリセッシュが使える革靴
ファブリーズやリセッシュのような、液体ミストタイプの消臭スプレーは布製品専用で革製品には使えません。
革、毛皮、人工皮革、和装品、汚れのひどいもの、肌や髪の毛、生き物には、直接スプレーしないでください。
花王:リセッシュ使い方ガイド
というわけで革靴に使うのは基本的にNGです。
ただ、次のどちらにも当てはまる場合は使用できます。
- インソールやライニング(靴の内側)が布
- アッパー(甲革)に撥水レザーや合成皮革を使用
インソールやライニングが布
最近は履き心地がスニーカーのようなタイプの革靴が多く販売されています。
靴の内側が布であれば、使用しても問題ありません。
アッパー(甲革)に撥水レザーや合成皮革を使用
アッパー(甲革)に普通の革が使用されていると、中から消臭液が染み込んでダメージを受けてしまいます。
下手をすると染みた消臭液でカビが生えてしまうかもしれません。
撥水加工が革や合成皮革(人工革)であれば、内側から染み込んでも水分を弾くので問題ないです。
※甲革に消臭液を直接噴射するのはNGです。
靴の消臭に液体ミストタイプは逆効果になることも
靴のニオイの原因は、足の角質や皮脂などをバクテリアが分解して出た成分(酸)です。そのバクテリアが大好きなのが湿気です。
※参考:靴内における細菌増殖と不快臭の発生(一般社団法人日本家政学会研究発表,大川ほか)
ファブリーズなどの液体ミストタイプのスプレーはしっかり液体を吹きかける必要があり、靴に使用した場合は靴の中に結構な湿気が残ります。
靴の中を乾かすには時間がかかるので生乾きの状態になりやすく、生き残った菌が繁殖してかえってニオイの元を増加させてしまうおそれも……。
しっかり吹きかけないと効果がないけど、多すぎると湿気が残って逆効果になるかもしれないし……難しいね。
ファブリーズやリセッシュは、通常の使用(布製品の除菌・消臭)にはかなり効果的です。私は頻繁に洗うことができないスーツなどの除菌・消臭にかなり重宝しています。
ファブリーズなどの液体ミストタイプがダメという意味ではないので、ご了承ください。
革靴を消臭する方法
革靴のニオイが気になるときは、以下の3つの方法がオススメです。
- 消毒用アルコールで靴の中を除菌
- パウダー式の消臭スプレーでニオイの原因を除去
- 丸洗いでコンディションをリセット
消臭用アルコールで靴の中を除菌
一番お手軽なのは、アルコール除菌シートなどで靴の内部を除菌することです。
靴の内部は結構汚れているので、除菌シートでホコリや汚れを拭き取ります。
つま先の奥の方を拭くときは、棒に巻きつけて拭きましょう(私は使わなくなった歯ブラシの柄を使っています)。
パウダー式の消臭スプレーでニオイの原因を除去
消臭スプレーでオススメなのが、パウダー式の消臭スプレーです。
パウダー式の消臭スプレーは、消臭効果のあるパウダーをニオイの原因に直接噴射できるので消臭効果が高く、どんな靴にも使うことができます。
そして、パウダー式の消臭スプレーでおすすめなのが、「NULLシューパウダー」です。
NULLシューパウダーをおすすめする理由は以下の3つです。
- パウダータイプでニオイの原因を直接除菌できる
- プッシュするだけで簡単除菌できる
- 日本製で100%天然成分を使用していて安心
【あわせて読みたい】
NULLシューパウダーの詳細はこちらの記事をご覧ください。
>>NULL(ヌル)シューパウダー体験レビュー【消臭力の高さや使用方法を解説】
丸洗いでコンディションをリセット
除菌シートや消臭スプレーを使ってもニオイが取れないときは、革靴の丸洗いをしてしまうのがオススメです。
革靴は雨の日用の靴があるように、「革靴=水に弱い」と思われがちですが、革靴の革は、原料の「皮」を製品の「革」に加工する際※に大量の水を使っているので、革自体が水に弱いということはありません。
※「鞣(なめ)し」といいます。
靴の専門家も丸洗いを推奨しています↓
(革靴は)やり方さえ十分気をつければ、服などと同様に…中略…洗ってしまったほうが、コンディションは回復できるものなのです。
飯野高広著『紳士靴を嗜む』186頁(朝日新聞出版,2010.6) ※()筆者付記
革靴を丸洗いする方法は、こちらの記事を参考にしてみてください。
【あわせて読みたい】
>>カビで匂う革靴を丸洗いしてみた…靴を洗う手順や注意点を解説
また、自分で洗うのが面倒、大事な革靴で失敗したくないという方は、丸洗いをプロにおまかせするのがおすすめです。
今は1足4千円ちょっとで、しかもネットで完結できる業者が多くあります。
【あわせて読みたい】
靴の宅配クリーニング6社を検証してみましたので気になる方は参考にしてみてください。
>>革靴を宅配クリーニングに頼むならどこがオススメ?6社を徹底検証
まとめ|靴の消臭に液体ミストタイプは逆効果になるかも
布製品の除菌・消臭には、ファブリーズやリセッシュなどの液体ミストタイプの消臭スプレーは効果的ですが、靴の消臭に使う際には注意が必要です。
液体ミストタイプの消臭スプレーは、ニオイの原因であるバクテリアが大好きな湿気を増大させてしまうので、上手に使わないと逆効果になってしまいます。
特に革靴の場合は使用できる靴が限定的なので、基本的には使用しないほうが無難です。
革靴を消臭するには、以下の3つの方法をオススメします。
- 消毒用アルコールで靴の中を除菌
- パウダー式の消臭スプレーでニオイの原因を除去
- 丸洗いでコンディションをリセット
革靴のニオイが気になる方は、ぜひお試しください。
【あわせて読みたい】
革靴に使う消臭スプレーにはNULL(ヌル)シューパウダーがおすすめです。
>>NULL(ヌル)シューパウダー体験レビュー【消臭力の高さや使用方法を解説】
革靴のニオイをしっかり取るなら丸洗いもおすすめです。
>>カビで匂う革靴を丸洗いしてみた…靴を洗う手順や注意点を解説
丸洗いが面倒ならプロにお任せしましょう。