【しっとり補色】サフィール ビーズワックスファインクリームをレビュー…天然素材にこだわった高級クリームを解説

【しっとり補色】サフィール ビーズワックスファインクリームをレビュー…天然素材にこだわった高級クリームを解説

エルメスなどの高級ブランドとも提携しているフランスのレザーケアブランドのサフィール(SAPHIR)。そのサフィールが展開している靴クリームがビーズワックスファインクリームです。

ビーズワックスカルナバワックスアーモンドオイルなど、革にダメージを与えにくい天然原料を配合した乳化性のクリームで、保湿・補色をしっかりと行うことができます。

ビーズワックスファインクリーム-jpg
ビーズワックスファインクリーム
革靴に困るサラリーマン
革靴に困るサラリーマン

ビーズワックスファインクリームってどんな感じ?

この記事では、実際にビーズワックスファインクリームを使ってみた感想や口コミなどをお伝えします。

✔ビーズワックスファインクリームのメリット・デメリット

メリット
デメリット
  • 滑らかで光沢が出やすい
  • 補色力が高い
  • カラーの種類が多い
  • 油分が多いせいか少しベタつく
  • 匂いが特徴的

【この記事を書いた人】

みたらしとーさん
みたらしとーさん

革靴歴約30年のサラリーマンが解説します。

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ビーズワックスファインクリームの基本情報

サフィール(公式)-jpg
画像出典:ルボウ公式サイト

サフィールとは?

サフィール(SAPHIR)は、フランスのレザー製品やレザーケア用品を製造・販売しているAvel(アベル)社が展開するシューケアブランドです。

伝統的な製造工程と厳選した天然原料から製品を製造し提供するクオリティーブランドとして世界5大陸の65カ国以上で広く愛用されています。

ビーズワックスファインクリームの成分

ビーズワックスファインクリーム底面(成分表)-jpg

ビーズワックスファインクリームは、乳化性のクリームです。

【成分】

  • ロウ分
  • 油脂
  • 有機溶剤

※成分表にはありませんが、無色以外のクリームには、発色の良い天然の顔料も配合されています。

ロウ分

保湿力が高く、抗酸化作用もあると言われる「ビーズワックス」、光沢、撥水、紫外線による色あせから保護する「カルナバワックス」が配合されています。

画像出典:Amazon

油脂

高い保湿力と酸化を防ぐアーモンドオイルが配合されています。

アーモンドオイル-jpg
アーモンドオイル

画像出典:Amazon

有機溶剤

汚れを落とし、油分の浸透を促す「テンピン油」を配合しています。

テンピン油-jpg

画像出典:Amazon

天然顔料

ビーズワックスファインクリームは、顔料系のクリームです。顔料が革に乗ってしっかり補色します。

天然顔料-jpg
天然顔料

画像出典:Amazon

ビーズワックスファインクリームの特徴

革にダメージを与えにくい天然原料を配合した乳化性のクリームで、保湿・補色をしっかりと行うことができます。

革を暗くしにくいアーモンドオイルが配合されているので、淡色が多い女性用の革靴に適しています。

ビーズワックスファインクリームとクレム1925の違い

クレム1925とビーズワックスファインクリーム-jpg

サフィールといえば、ハイグレードラインとして展開される「サフィールノワール」があります。そのサフィールノワールが展開する靴クリームといえばクレム1925です。

同じサフィールブランドのクリームですが、以下のような違いがあります。

クレム1925
ビーズワックス
ファインクリーム
  • ハイグレードライン「サフィールノワール」が展開
  • 油性クリーム
  • 油分は「シアバター」配合(浸透力がある)
  • クリームが革に浸透し、革の風合いを残した補色
  • 通常ライン
  • 乳化性クリーム
  • 油分は「アーモンドオイル」配合(女子用などの薄手の革に相性がよい)
  • 顔料の配合率が高く、色が“浸透する”のではなく、色が革に「乗る」イメージ

一番の違いは、クレム1925が「油性クリーム」ビーズワックスファインクリームが「乳化性クリーム」ということです。

また、クレム1925は革に浸透して補色するのに対し、ビーズワックスファインクリームは革に乗せて補色するという違いもあります。

【あわせて読みたい】

>>サフィールノワール クレム1925をレビュー【ダントツの光沢と抜群の浸透力】

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ビーズワックスファインクリームのメリット

サフィールビーズワックスファインクリームのメリット-jpg

ビーズワックスファインクリームのメリットは以下の3つです。

  • 滑らかで光沢が出やすい
  • 補色力が高い
  • カラーの種類が多い

詳しく解説します。

滑らかで光沢が出やすい

ビーズワックスとカルナバワックスにより乳化性クリームの中では、強い光沢を出すことができます。アーモンドオイルによる滑らかな質感で、初心者でも塗りやすいクリームです。

サフィールビーズワックスファインクリームの質感-jpg

補色力が高い

ビーズワックスファインクリームは顔料系のクリームのため、顔料が革に乗って補色するタイプです。顔料の配合率が高く、色落ちした靴への補色に適しています。

ビーズワックスファインクリームで磨いた靴-jpg
しっとり、しっかり補色します。

カラーの種類が多い

カラー展開が80種類もあり、様々な色の靴に対応可能。カラー展開の多さは、淡色の多い女性用の靴にも相性がよいクリームです。

ビーズワックスファインクリームの色展開-jpg
ビーズワックスファインクリームのカラー

※一部を表示しています。

>>その他のカラーの詳細は、こちらをご確認ください。

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ビーズワックスファインクリームのデメリット

サフィールビーズワックスファインクリームのデメリット-jpg

ビーズワックスファインクリームを使ってみたデメリットも紹介します。

  • 油分が多いせいか少しベタつく
  • 匂いが特徴的

油分が多いため少しベタつく

ロウ分や油脂の配合が、普通の乳化性クリームより多いため少しベタつく感じがします。

ただ、これは光沢が出やすく滑らかな質感というメリットとの表裏一体のため、どちらを取るかという問題だと思います。

匂いが特徴的

マイナスポイントと言ってよいか分かりませんが、匂いが特徴的なので好みが分かれるかもしれません。

これはサフィールのクリーム全般にいえますが、靴クリームの匂い(いわゆる靴墨の匂い)というより香水のような匂いがします。

同じサフィールブランドのクレム1925も同様です。むしろ私はこのニオイがクセになりましたけど……。

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ビーズワックスファインクリームをレビュー

ビーズワックスファインクリームでお手入れ-jpg

ビーズワックスファインクリームで靴磨きをしてみた感じをレビューします。

ビーズワックスファインクリームの使い方(靴磨き方法)

ビーズワックスファインクリームは乳化性クリームですので、使い方は普通の乳化性クリームと同じです。

事前準備

  1. 靴のシューレース(靴紐)を取る。
  2. 馬毛ブラシでホコリを払う(馬毛ブラシがなければ、固く絞った濡れた布で軽く拭きます)。
  3. リムーバー(シュークリーナー)で汚れを落とす(リムーバーがなければ省略してもOK)。
事前準備した靴-jpg
準備完了です。

ビーズワックスファインクリームを靴に塗る

クリームを米粒1〜2つ分ぐらい指(又はブラシ)にとって、履きジワを中心に入念に塗り込みます。

サフィールビーズワックスファインクリームの質感-jpg
少量を指又はブラシに取ります。
ビーズワックスファインクリームを靴に塗る-jpg
履きジワに塗ったら、その後全体に塗り込みます。

ビーズワックスファインクリームを塗ったら

全体にクリームを塗り込んだら、豚毛ブラシでブラッシングしてクリームを靴になじませます。

豚毛ブラシでブラッシング-jpg

豚毛ブラシでブラッシングしたら、いらないストッキングや布切れで乾拭きして余分なクリームを拭き取ります。

ストッキングで拭き取り-jpg

豚毛ブラシを持っていない方は、ビーズワックスファインクリームと一緒に購入するのをオススメします↓

靴磨き完了

靴磨きのあと-jpg

光沢が出やすいクリームですが、つま先は油性ワックスを使った鏡面磨きをおすすめします。

【あわせて読みたい】

>>靴磨きの手順と方法を革靴歴約25年のサラリーマンが解説

>>靴磨き後の手の汚れの落とし方【簡単に取れます】

ビーズワックスファインクリームの質感を例えるなら

ビーズワックスファインクリームをパンに塗るモノで例えると、

ピーナッツクリーム(バター)

ピーナッツクリーム-jpg
画像出典:Amazon

※画像はビーズワックスファインクリームとは関係ありません……。

完全に私の主観ですが、油分が多く靴に塗ったときの伸びやヌルっとした感じがピーナッツクリーム(バター)というイメージです。

革靴に困るサラリーマン
革靴に困るサラリーマン

なぜパンに塗るモノで例えたの?

クリームの感じをどうにかお伝えしたくてパンに塗るモノで例えてみましたが、ちょっと無理がありますかね……。

ちなみに、他の定番靴クリームも質感を例えてみました。

メーカー・商品名例えるなら理由
コロンブス・ブートブラックシュークリーム高級チョコレートクリーム革の上にしっかりのって深みのある色を出す感じが
サフィールノワール・クレム1925高級バター浸透力が高くツヤもすごいので
M.モゥブレィ・シュークリームジャーシュガーバターシルキーで浸透する感じが

う〜ん……。まあ、あんまり気にしないでください(汗)。

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ビーズワックスファインクリームの口コミ

サフィールビーズワックスファインクリームの口コミ-jpg

ビーズワックスファインクリームの良い口コミと悪い(イマイチな)口コミを紹介します。

良い口コミ

  • 柔らかく使いやすい。柔らかすぎてつけすぎ注意
  • よく伸びて使いやすいです
  • 他のクリームと比べて抜けて良い
  • 光沢感がぜんぜん違う
  • 落ち着いた良いツヤが出る

良い口コミでは、伸びが良くて使いやすい、光沢が出るという声が多い印象です。

悪い(イマイチな)口コミ

  • 思ったより光沢が出にくい
  • 色落ちがした
  • 黒いバックに塗ったら仕上がりが白っぽくなった

悪い口コミでは色落ちがあるという声がありました。ただ、用途外の革靴ではないものに使った感想も多く、革靴に使う分には大丈夫です。

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ビーズワックスファインクリームをレビュー|まとめ

この記事では、サフィールのビーズワックスファインクリームをレビューしました。

ビーズワックスファインクリームは、革にダメージを与えにくい天然原料を配合した乳化性のクリームで、保湿・補色をしっかりと行うことができます。

また、クリームのカラーが80種類もあるので、様々な色の靴に使用可能です。

サフィールのクリームは、サフィールノワールのクレム1925が有名ですが、ビーズワックスファインクリームもバランスの良い名作ですので、ぜひお試しください。

【あわせて読みたい】

>>定番の乳化性クリームを徹底比較…革靴歴約25年のサラリーマンが実際に磨いてみたリアルな感想

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>>M.モゥブレィ シュークリームジャーをレビュー【自然なツヤ感!】

>>サフィールノワール クレム1925をレビュー【ダントツの光沢と抜群の浸透力】

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